アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

春の良いコンディション

春分の日を過ぎて、いよいよ、電波の世界では夏のコンデションに向かうことになる。聞くところでは、7MHzの日中のコンデションは悪いとか、ハイバンドのコンデションが今一つであると言う。私は、日中(朝7時~夜20時)、ほぼ、仕事で自宅にはいないので、そんな話を聞くと、羨ましくって仕方が無い。QRVするには、少なくとも自宅に帰った後に、時間を見つけて行うしかないのだ。
3月28日、今日は19時に帰宅、食事の用意が出来るまで、自分の無線部屋に行って、まずは全バンドをワッチする。相変わらず、ハイバンドの状況は悪いようだ。SSNが0なのだから、致し方なかろう。7MHzが幾ばかりか、少し以前と比べて良いようで、こちらからは6エリアが強力に入感している。空き周波数をみつけて、CQをだすと、お声を頂く。多くは200W局からのコールであり、信号は比較的強いけど、ある程度、パワーが無いとこの時間になると、国内QSOも難しくなるようだ。暫くは良いが、皆、途中で信号が極端に低下してしまい、歯切れの悪いQSOとなってしまった。食事後の7MHzで国内QSO、鹿児島局がやはり急激な信号の落ち込みにより、交信が滞ってしまった。もはや、国内QSOは難しいのかもしれない。思い切って、アンテナを東に向けてみることにした。昨日は、JAのビッグガンの方が、南米とQSOされていたので、もしかすると自分にもチャンスがあるかもしれない。
国内QSOの場合は、パワーは少し絞り気味、プロセッサなども付けないが、DX目当ての場合は、フルパワーにする。その場合、エキサイタの出力を75W程度にする。更に、プロセッサボタンを押し、有効にする。すると、リニアアンプ表示で、大体1000W程度の出力が出るようだ(変更検査時では、これでも900W程度のようだが)。これをもって、CQを連呼する。
2回目のCQの後、QRNの中から、声が聞こえてきた。LU局(アルゼンチン)である。RS57程度、但し、ノイズの中から顔をだした程度の信号であった。聞くところだと、出力は100W、アンテナはダイポールとのことで、これでれば、十分に現地局とのSSBでの交信するチャンスがあると感じた。その直後、韓国、フィリッピン局からコールを受けた。
7MHzを終えて、14MHzに移る。何故か?LZ局ばかりが聞こえる。CWで3局立て続きにQSO。最後は、3.5MHzに移り、ラグチューを行った。
コンデションが悪いというものの、7MHz,14MHzは比較的に良いようである。

東南アジア局との交信

3月27日夜23時過ぎ、7MHzをワッチしていたら、7.100MHz付近で結構強い信号でCQを出している局にダイヤルが止まった。その後、別の局との交信が始まり、しばらく聴いていた。この局は、4E1ADW局、Klausさんでフィリピンからの運用のようだった。
交信が終わった後、再度、CQを出したので、思い切って呼んでみた。信号は59+10dBも振っており、非常に強かったが、100WにINV VEEとのこと、きっと非常によいロケーションなのだろう、信号はピークでS9+20dBまで到達した。
Klausさんによれば、先のWW WPXコンテストに参加されたようだ。私は、早速、自分のログを確認したけれど、見つからない。しかし、4E1Aというコンテスト局を運用していたとの話があり、私のコンテストログにも7MHzで記録があった。そこで問い合わせた結果、完全に設備もオペレータも同じで、コンテスト用コールの4E1Aを運用されていたようだ。彼曰く、このバンドでは、欧州へ中々飛ばなかったとのことで、高い周波数で沢山の日本各局と交信できたとのことである。
今回のWW WPXコンテストに参加して、当初、スーパーステーションが乱立し、全体の信号を引き上げていたのだろうと思っていた。しかしながら、実はコンデションそのものが良かったようだ。100W+INV VEEで59+20dBで日本に届くのだから、50Wでもさほど変わらずに海外には飛んでいくのだ。Klausさんとの交信後、少し上でCQを出した。インドネシア局から呼ばれ、やはり59で入感、相手局は200W+RDPだという。十分な強さである。また、別途、日本のスーパーステーションがLUとQSOしていたのを聞いていた。相手は100W+DPとのこと。私のアンテナで信号はそれでも57ぐらいで入っていた。十分に交信可能な強さである。ただ、100W+DP同士での交信は難しいかもしれないが、きちんと気づけば、ある程度のパワーがあれば、DPでも交信が可能なのだろう。
なお、いつも信号の強さのモニタとして、アジアロシアのWebSDRを聞く。いつも強い信号局に比べて、自分の信号は1kWでも少し弱く、ウォータフォールの太さも細めである。今回、WW WPX SSBの参加段階で、無線機のプロセッサレベルを取説に沿って見直してみた。というか、1kWに変更後、プロセッサ自体を使わないようにしていた。調整した後、プロセッサを入れて1kWで出てみると、WebSDRでのウォータフォールは太く白くなっていた。改めて、ウォータフォールが太くなるのは、プロセッサを入れて、全体の音声帯域で信号が強くなるためであり、DXを呼んでいる局はこのようにしていることを知った。たしかに、ロシアコンテストに較べ、前回のWPXではEUからの応答率は上がったようである。

WW WPXコンテストの結果

昨年に引き続き、WPX SSBコンテストに参加した。昨年は、JAのエリア0におけるオールバンド部門(非アシスト)で12,455点(62QSO,53プリフックス)を取得し、参加者が少ないこともあり、1位を取得した。今年は、昨年以上の結果を得ることを目標として、昨年と同じオールバンド(非アシスト)にて、参加した。
昨年との違いは、QROによる効果が期待されること、3.5MHzのアンテナ設置による3.5MHzでのQSOであり、特にQROの効果はSSBでのCQランニングの期待と呼び側での待ち時間の減少があるため、大きくスコアが伸ばせる可能性があった。


結果として、現状の試算で、360,448点(412QSO,256プリフィックス)という状況である。昨年の状態から、更に交信数が飛躍的に伸びたのは、昨年の7MHz中心の局数は変わらないものの、14MHzでのQSOが増えた点、更に7MHzでのCQランニングが出来た点である。
状況としては、3月24日の9:00より14MHzで参加し、殆どは呼びに回る状態で続け、1時間ほどで東南アジアも含めて38局と交信。その後、21MHzにQSY。21MHzは昨年同様に、私の設備では、北米だけでなく、中南米方面も全く聞こえなかった。従って、その後、14MHzと21MHzを交互にQSYして、17時ごろまで110QSOと昨年の倍近くまでQSOを行った。その後は、私の本命である7MHzに移る。コンデションが良いのか?それともビッグステーションが多いのか?各局の信号がとても強く、1時間程で30局とQSO、14MHzの状況を確認するも、あまり思わしくなく、3.8MHzに移動。北米4局とQSO。非常に良く入感しており、アンテナが違うのだろうと思った。
それから夜23時までに7MHzで80局程の局とQSOを行った。翌朝、4時に起床。狙いはEU方面であるが、期待とは別で、中々、コールを取ってもらえない。JAのビッグガンと呼ばれる1局、4エレの八木を上げているその局が呼んでいてもなかなか振り向いてもらっていない状況を知ると、この時間帯はこんなんなんだと、納得してしまった。しかし、いつも感じているグレイラインの上昇を期待して待つと、5時半になり、信号は全体的にS2以上、改善し、呼ぶとコールバックがあるようになった。7時近くまで35局のEUとのQSOを果たした。引き続き、14MHzに移動。30局程度の北米、中南米とQSO後、一旦、用事があるので離脱。午後、16時すぎに21MHzにてQRV。20局程度、QSOし、7MHzに移動。以後、3.5MHzや14MHzも織り交ぜ、QSOを楽しんだ。
結果は、
3.5MHz 13局
7MHz  207局
14MHz 129局
21MHz 63局
となった。


気づいた点:
3.8MHzのバンドプランを知らない?局がいる。バンドプランでは3.791~3.805MHzであり、LSBのため、3.794MHz以上で出なければいけない。それが、3.791MHzで出たり、酷い場合は3.780MHz台で出ていた。注意すれば、自分も同罪になるので、あえて無視したが、これは法律なので十分に注意してほしい。
自宅のAM付CDプレーヤーにインターフェアが発生。AMが聞こえないとXYLからクレーム。調べたら、20Wぐらいでも影響あり。もっと調べれば、電波を出さずとも、ピーピーがーがー状態。電源コードにフェライトを2ターンで入れたら、完璧になり、今までのノイズも無くなった。こんな簡単なことだけど、問題になるケースがある。ちょっと、手を加えれば、買ったときよりも良くなる。