アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

アマチュア無線という趣味

現在、再開局後に、無線部屋に留まる時間が日増しに長くなってきた。インターネットやスマホ、ライン、ツイッターといった様々なコミュニケーションツールが進歩する中、不特定多数の相手とそれも何時、つながるのかわからない偶然性があり、更に、とても不安定な通信という変わったコミュニケーションの手段であるハムは、残念ながら時を追うに従って、人口減少となっている。
しかし、一旦、いろいろな楽しみ方に触れると麻薬性のある楽しさがあると思っている。よくよく考えてみれば、これほど不安定で高コストな通信方式は無いだろう。テレビアンテナよりも大きく高い高価なアンテナを立て、高い無線機を用いて、それも難題な問題を解いて手にした資格があって、漸くこの趣味ができるのだから。
今日、家内からいわれた、「最近は仕事以外の繋がりが沢山できたね」という言葉に、その理由の襟元が見え隠れする感じがした。普段、時間に追われて忙しく仕事を行っていると、仕事での人間関係が自然と形成されていく。もちろん、地域やその他の人間関係も築かれていく。しかし、それはある程度、限定された狭い社会かもしれない。
これに対して、アマチュア無線は、完全に開かれた世界がある。交信相手は無差別で、国から許可された識別符号であるコールサインがあれば、政治、経済、宗教、思想を超えた全世界の方々との交信が可能で、交流を始める機会があるといえる。
実際に、再開後、多くの交信を行ってきたが、簡単な挨拶を交わすだけの方もいれば、何度も話をして、互いのことが少し理解できるようになったと思う方々もいる。たとえ、コンテストと呼ばれる短い交信でも、毎回、参加していると、いつも交信する相手のことを少しずつ意識するようになり、たとえば、最近、コンテストで聞かない人は「心配だな??元気かな?」という気遣いが生まれ、その後、信号が聞こえたときの安堵感など、すでに他人ではない思いが生じている(私の場合で、USAのカルフォルニアの方を心配し、聞こえたときは嬉しかったことがある)。
もうひとつ、アマチュア無線の素晴らしさは、片側のみ通信であることだと思う。これはとても不効率なのだが、限られた周波数の電波の利用ということから、一旦、マイクを相手に渡したら、相手が話し終えるまでマイクは再び戻らない。すなわち、相手の話す内容を最後まできちんと聞く必要が出てくる。途中で割り込むことはできない。特に、混信、雑音など不安定な状態で相手の声や信号を得て、理解することはたやすいことでは無い。ゆえに、集中し、メモなどを置いて、相手の話を受け止める。自分にマイクがまわってきたら、その内容を反復して、それに対する自らのコメント(考え方、意見、質問)を追加して相手に伝える。このような会話のやり取りが生じるのだ。ゆえに、かなり真剣に相手と対応する必要があり、相手をないがしろにすることは出来ない。コールサインという名前と同じく自らを断定するものをもつため、不忠実なことは出来ない。故にか?アマチュア無線では、優しい方が多いように思う。自分の話をじっくり聞いてほしいと感じている方は、是非、この素晴らしい趣味を体験してほしい。
そして、毎回、いろいろな人との出会いがある。もしかすると、一生の友となる場合もあるかもしれない。
私はこのようにアマチュア無線という趣味を感じている。共感される方は、こんな素晴らしい趣味をやっていると家族や知人に伝えてほしい。新しい共感者が出来れば、それは明日の私たちの仲間になるかもしれない。

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