アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

WRTC 2023アワード挑戦

2023年になって、WRTC記念局が沢山現れるようになった。WRTCって何かな?と思ったが、これは、World Radiosport Team Championship(世界ラジオスポーツチームチャンピオンシップ)で二人一組でチームを作り、設備(出力とアンテナ)と場所を同じ環境にしたとき、そのアマチュア無線のスキルの高さを争うという競技会のようだ。1990年のシアトル大会から4年ごとに開かれてきたみたいだ。詳細は以下のページを参照。

さて、WRTC 2023のアワードの目的は、「2023年7月に開催されるWRTC2022『世界無線チーム選手権』の開催を推進する」とのことで、2023年1月1日~31日の期間で特別局と交信をして100点以上のポイントを得ることが条件のようである。ポイントは、CWが10点、SSBが5点で、各バンド、各モードで交信したポイントが加算されるのだ。特別局は、同一バンド同一モードで1日1回しか出すことができないようなので、QSYをした後、再び、戻って交信することが出来ないみたいだ。また、特別局へのリクエストはダメ。
すなわち、CWであれば10QSOで達成可能である。
私も、最初は何のことか分からずに交信していたのだが、あるときに、WRTC 2023アワードがあることを知り、それから結構、本気にやり始めた。
その結果は、以下の通りである。

ポイントトータル1225点、153QSO、40特別局、5バンド、2モード(CW/SSB)という結果であった。そして、私は1408位だそうだ。初めの頃は、1000位ぐらいだったのだが、どんどんと降下して行き、この順位になった。
交信リストは以下の通り。


80mでは、日本の特別局と中国の特別局との交信だけである。朝方、3.5MHzでは何度かEUの特別局のコールを耳にしたが、引っ切り無しに呼ばれていたようで、JAからのか細い信号では交信は殆ど不可能と思われた。7MHzは、ほぼ、朝方の交信のみである。更にSSBでの交信は、グレイラインパスが開けているときだけ。私の設備では厳しいのが現実。
14MHzは、EUや南米、オセアニアが夕方に良く聞こえた。パスはロングパス。太平洋回りのパスである。このときだけは、EU局よりも圧倒的な信号が強く相手に届いたので、パイルアップの中でも取ってもらえた。金星はD44PMで、多くのJAが呼ぶ中で、タイミングをはかって取ってもらえた。残念なのは、EF8WRTCのSSB。ロングパスからの信号は物凄く強く59+20dBほど振っていた。もちろん、ワンコールでコールバックがあった。しかし、どうやらレポート交換がEU局のコールで邪魔され、完了していなかったようである。空振りに終わった。また、ZV7Wについては、実信号レベルで45前後、何度も繰り返し言ったが、結果的にJH7ILLと判断されたようである。このロングパスのEUであるが、CWになると厳しくなる。それは、フラッターが伴う信号になり、強くても、相手は理解できなくなる。だから、20WPM程度まで速度を落として呼ぶのだが、今度は相手が待ちきれないみたい。結果的に、ショートパスで呼ぶ方が早かったということがあった。
21MHzは非常に良いコンデションに恵まれた。朝方の北米、夕方のEU、とてもよく聞こえた。ただ、14MHzとのバンド選択が難しく、コンデションのピークを逃して、大事な獲物を逃したということがある。それは、GB2WCである。聞こえていたが、少し待ったら、いなくなってしまった。それっきり、聞いた覚えがない。チャンスは2度もやってこないのだ。
28MHzは、100Wに寄生の2エレという設備なのだが、ノイズが少ないときは信号が弱くても相手に届くみたいで、CWでは殆どの聞こえた局との交信ができた。
交信できなかった(ログに見当たらない)記念局は、以下の通り。
GB2WC : 21MHz SSBで一度、聞こえた。 7MHz CWでも微かに聞こえてきた。
HZ1WRTC: 7MHz SSB、21MHz SSBで聞こえた。信号も強かったが、EUのパイルが続き、交信には至らなかった。CWを聞いた覚えがない。
II9WRTC :クラスタに上げられたが私の設備では聞こえなかった。
IO0WRTC:実際にクラスタにも、WRTCのサイトでもコールを見たことが無かった。
IO8WRTC: 同上
IR1WRTC: 同上
K4W:   同上
N4W:この局とは残念であった。何度か、21MHzで耳にするも、直ぐにQSY。こちらがリニアのプリヒート中に居なくなった。14MHzでは聞こえなかった。
P49X:実際にクラスタにも、WRTCのサイトでもコールを見たことが無かった。
VE2WRTC:何度か出ていることがクラスタに上げられたが、私のところでは聞こえなかった。
YV1KK: 同上
ZV7W:一度、ミスコールされたことがあった。後は全然だめ。


振り返ると、
まず、記念局は遠くのJAよりも近くの局を中心にQRVするバンドやモードを選んでいたようである。その証拠として、II6WRTCは、最終日までまったく聞こえなかった。最終日の夜、14MHzでクラスタのJAからのレポートに気付き、ショートパスで聞いたら、なんと、聞こえるではないか。早速、Wkdした。
特別局によっては、SSB又はCWのモードの偏りがあった。好き嫌いの世界だろう。
やはり、自分の設備が弱小であることを感じる局面があった。7MHzと14MHzが顕著で、7MHzは聞こえていて呼んでもコールバックがないというケース、14MHzは聞こえないというケースで、いずれもJAのビックガンの方は、私が喘いでいる脇から、すんなり持って行ってしまう。これがアンテナの差なんだと感じた。
北米局は7MHzではレポートが無い。これは、生活時間帯を考えると理解できる。こちらの良い時間帯は、真夜中から早朝、そんな時間帯にコンテストでもないのでQRVしないはずだ。
1つの特別局をチームで運用する局は、比較的取りやすいが、個人運用の場合は大変である。良くめげずに頑張ったのだと思う。


ということで、WRTCのアワード、そこそこに楽しめたし、競技会があると初めて知った。
この競技会は、今年7月のIARU HFチャンピオンシップコンテストで行われるというから、期待したいと思う。

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