アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

私のFT8運用法

太陽活動が極小期でハイバンドのコンデションが悪く、ローバンドも思ったように聞こえないといった状況下でFT8がDX通信の最前線となってきた。私のFT8の記事も、記載以来人気度が常にトップのようだ。私も、夏枯れといったこの状況下でDXとの交信をしたい場合は、FT8に頼らざる得ない状況、特にDX Pedition時は必須という状況にある。
ここで、改めて、私のFT8の運用法を紹介したい。
まず、FT8での交信能力はどの程度なのかを再認識したい。最も弱い信号のデコード能力は-24dB程度、-20dBであればなんとか交信が可能である。この-20dBは何の値か??というと、調べるとCWで交信可能な信号強度を0dBとしたときの信号レベルのようである。すなわち、-20dBはダイポール+50Wの局が使うと、2エレ八木(7dB)と1kW(13dB)を持ってCW交信するものに匹敵することになる。これが如何にすごいことかを考えてみる。夜18MHzで八木アンテナと1kWでCWでCQを出すと、コンデションが良ければEUからパイルを受ける。これをFT8なら、ダイポールアンテナと50Wで経験できるわけだ。ただ、残念なことに、今年の18MHzコンデションは、八木アンテナと1kWにしても、呼ばれることは極めて少ないのが実情であるが。7MHzであれば、2エレ八木+1kWは大きな設備になるけど、FT8はダイポールと50Wで同じくなってしまう。国内交信にすれば、100分の1にしてもいいのだから、私の場合、0.5Wが通常の出力としている。しかし、一度、DX交信となると、八木アンテナ+500W程度を使うのが通常である。特に、EUやSA当たりの局はみな500W程度でどっこいどっこいのレベルであり、-20dB付近の局を100W程度で呼んでも、コールバックは見込めないことが多い。
FT8では、まず、Radioの設定でFakeモードに設定する。これは、周波数が低すぎたり、高すぎた場合は、CATコントロールにより周波数をシフトし、適切な状態で送信する非常に便利なものだ。
CQを出さない場合は、周波数をHOLDせず、CQ局の周波数で原則、呼ぶことにしている。珍しい局などは、Shift+F11,Shift+F12キーを使って、FT8周波数帯域分だけ、周波数をシフトして呼ぶ。これは、1st CALLチェックがされていたら優先的になるようだし、受信ウインドウに表示もされやすいからだ。
CQを出す場合は、EVENチェック、周波数ホールドの上、CQを出すことにしている。

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