アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

IC-7000での運用(6月11日)

6月11日は、梅雨入り時の天候で、朝の天気予報では大気の状態が不安定で雷雨が発生する旨のお知らせがあった。私は、自分のiPhoneを利用して、毎朝、その日の雷雨予報を確認する。その理由は、手巻き式クランクアップタワーを下げる作業があるからである。クランクアップ部の重量は約500kgで、それを上げ下げするのは手動ウインチを用いる。手巻きハンドルは、154回回転すると、上げ/下げができる。上げるよりも、下げる方がオートクラッチの解除などがあるのか、負荷が重い。従って、下げるだけでも3~5分程度の時間を要する。朝の忙しい中、この時間を捻出するのは大変なのだ。でも、下げておかなければ、雷のリスクは高くなる。低いタワーといっても、近隣の高い電柱よりもずっと高く、標的にされてもおかしくないからである。
という訳で、6月11日は、タワーを下げてから出勤した。通常、帰宅したらタワーを上げる。そして、タワーを上げたら、電波を出すというようにしている。特に、防護指針の関係で、1kWはタワーが上がった状態でないと使えない。また、インターフェアを考えれば、やっぱりリスクが伴うからだ。ただ、仕事の関係で帰宅時刻が遅くなり、更に天気予報では、既に翌日6月12日も、雷雨の予報が出ている。すなわち、遅く帰ってから交信する相手も少ない可能性があり、且つ、タワーの上げ下げの苦痛が必ず伴うということ・・・、更にQSLカードの印刷が5エリアまで完了したが、4エリアから1エリアまで残っている。決め事は、タワーは上げない、ハムログではQSLカードを印刷する。なら、無線は・・というと、3.5MHzなら50Wで十分、アンテナは下がっていてもリスクは低いということでIC-7000を久々に用いて、3.5MHzで運用することにした。
IC-7000で聞く3.5MHz SSBは久しぶりであり、当初TS-480HXに切り替えたとき、なにかはっきり聞こえないような違和感があり、IC-7000の方がいいと感じたので、私は、よりはっきり聞こえることを期待した。しかし、実際は、前回のTS-480HXで感じたことと同じ感覚を覚えた。あまりはっきり聞こえないというのが最初の感想だ。改めて、自分の耳の不思議さを思った。人は、普段聞いているものと異なると、それが聞きづらいものになるようだ。また、TS-480には無い50Wが最高出力ということが、気持ちを不安にさせる。しかし、当たり前のことだが、まったく問題はないのである。普段50Wでしか運用していないのだから。
正に無線を楽しむというのは、設備の問題よりも人間側の問題が大きく、そこを克服してしまうと、相手と楽しい話ができるのだと思った。耳、不安は、単に慣れているいつもの状態から違うために起こるもののようだ。IC-7000での運用もとても楽しいひとときであった。

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