アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

FT8ーコンデション低迷期のDX通信の主役

ご存じのように、現在は太陽活動の極小期であり、連日のSSNは0(黒点数なし)というレポートである。この春先は、本来であれば、21MHzで朝に北米、夕方に欧州方面が入感して交信が出来るはずなのだが、今年は全く聞こえずである。3年前の再開局時に、ベランダ先に、釣竿で作ったループアンテナを用いて、50W CWで交信ができたけど、4エレの八木アンテナを使っても、まったく聞こえてこないのが現状である。
このようなコンデション低迷している中、DX交信を行う場合、最近はFT8が最も優位であると認めざる得なくなった。私も交信には、CWが楽しいと思うし、あわよくば、SSBによる交信に期待する。その場合は、挨拶、レポート交換、オペレータネーム、天気、設備などを一通り、行うことに期待する。しかし、DXとの交信においては、599BK方式によるCW交信が多く、特にパイルが激しい場合やコンデションが悪いときは、已む得ないと感じる。このようなコールサインとレポート交換の交信であれば、FT8も同様なため、最近はこだわる必要が無いと感じてきた。特に、レポートは、dB単位で交換するため、相手の耳や自分と相手局のS/N差が参考になる。
4月21日の23時台に、FT8を使って、7MHz,10MHz,14MHz,18MHz,21MHzと状況を確認してみた。以下がPSK Reporterを利用した私の信号レポートである。

ご覧いただくように、全世界からレポートを頂いている。
7MHzの状況は以下の通り。

23時というと、欧州は15時頃であり、この季節ではまだ日中である。北米、南米は既に朝を迎えて、日が昇ってきているにもかかわらず、レポートがあった。
7MHzの夕方もFT8を見てみたが、中南米の比較的珍しいところも、沢山見えており、CWやSSBに較べて、非常に盛況であった。7MHzでのDXはFT8が一番チャンスがあるかもしれない。


次に10MHzである。

局数は少し少ないが、既に昼間の欧州やアフリカまでにも飛んでいる。すなわち、ワールドワイドに飛んで行っており、QRV局さえいれば、全世界と交信ができる。
この時間、10MHzでCW交信は聞こえていなかった。


14MHz,DXのメインバンドである。

欧州方面からの沢山のレポートがある。実際、14.074MHzでは、殆ど空き周波数が無く、信号で埋め尽くされている。この時間、SSBでは殆ど聞こえず、PSKでギリシャとの交信ができた。CWも信号が弱く、559~579程度で欧州局が聞こえていた。FT8でCQを出したら、多くの局から呼ばれた。


18MHz帯、

レポートは、欧州からあった。実際には、局数は14MHzに較べて少ない。しかし、交信できないわけでなく、見えている局を呼べば、取ってもらえた。FT8で自らのCQでの応答はなかった。この時間、CW,SSBでの聞こえる信号は無かった。


21MHz帯,

CQをだしてみたが、応答はなし。レポートはなし。完全に死んでいる。


21MHz帯を除いて、各バンドでFT8での応答はみられた。今回の私の条件は、7/10/18MHzが2エレ、14/21MHzが4エレ八木を使い、出力は500W程度での条件である。
やはり、FT8でも条件の良いのは、14MHz,10MHzで次が7MHzと言える。18MHzもいいが、CQを出しても呼ばれなかった。それでも、FT8はDX交信には今や必須のモードとなった。

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