アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

FT8信号の高調波イメージ

先に下のイメージをみてほしい。

これは、自らの発したFT8の信号をWebSDRで受信し、さらにPC上のWSJT-Xで受信したものである。全モードが許されている7.115MHzに合わせ、出力は50W、ロシアのWebSDRをMAC Bookで受信、その音声をMAC上のWSJT-Xで表示した。WebSDRの遅れにより、デコードはできないものの、本体に対して、2倍、3倍のところに生じる自らの信号の高調波イメージが見受けられる。これは、よくFT8を聞いていると、見られる現象であり、皆、「恐らく・・・」というように考えているのだと思う。ただ、「本当に突き止めてみたい・・・」と考えて、今回実験してみた。
TS-480には、AFインプットが2通りある。マイクジャックとデータコネクタの2通りで、普段はデータコネクタを使っている。データコネクタを使うと、プロセッサやイコライザーというものはどうやらスルーパスするようで、非常にきれいな信号を送ることができる。一方、マイクジャックに入力すると、マイクゲインやプロセッサが使えるようになり、いろいろな条件で調べることができた。
上図で高調波イメージが表れたのは、マイクゲインが高く、ALCをある程度振らした場合であった。実は、プロセッサのコンプレッションレベルを上げるとダメだと思っていたが、そうでもなく、ALCが異常に振らした場合のみが高調波の発生となるようだ。
いずれにしても、ALCのモニタは大変に重要で、ALCが振れていないでプロセッサを入れても歪は少ないようである。
FT8で高調波信号を発生させる方法は、マイクに過大な入力を与え、ALCを十分に振らせると出るようだ。故にALCの監視は重要で、一般に振れないようにすること。整数倍の高調波なので誰が出しているかはすぐ判明するし、下手なレッテルを貼られる可能性大だ。

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