アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

2022年1月号 CQ HamRadioを読んで

昨日に続いて、今日は雑誌の話。私はCQ HamRadioを最近、定期購読しなくなった。例年の話と、それほど記載内容が変わらないからかもしれない。1月号はハム手帳が付属してくること、新しい年の期待できるコンデションの予測を見ることが楽しみで、ほぼ、毎年購入している。特に、この年の暮れを迎え、SSNは100を大幅?に超えて来年はもっと良くなるぞ!と語っているようである。コロナ禍という大変な状況であるが、アマチュア無線の再開をされておられる方が多いみたいで、まさにアフターコロナの兆しをみつつ、アマチュア無線も色々なことで楽しむことができればと思う。
この年末にきて、7MHz帯のOTHレーダーノイズは厳しい状況にある。日によっては3.5MHz、7MHz、10MHzの3バンドがOTHレーダーで全滅ということもある。軍事力が増強されることは嫌うし、国際情勢も悪化している傾向があるからだろうが、このOTHレーダーでは発見できないようなステルス機が出れば、なんて思う事はまずいのだろう。
さて、CQ HamRadioで目を引いた記事は、ソロキャンプの勧めである。私は、移動免許で降りているのは、VUのハンディ機だけである。これは、何か災害があったときにも、使えると感じ、手に入れていたものだ。よく、7MHzで聞く移動運用局の運用に魅力を感じたことは無かった。
さて、話は変わり、私の乗っていた乗用車はあちらこちらがガタが出て、次の車検はほぼ通過不可能な状態となっていた。更に、家には軽トラックがあり、これもガタがきていて、更新は不可能な状況であった。軽トラックは、僅かな農作業をする上で、とても便利な乗り物である。乗用車の車検まであと3ヶ月程度しかなく、軽トラックを購入することを考えて物色を始めた。私は、軽自動車を購入する場合は、中古車を購入することはしないと考えている。少なくとも、新古車か、新車がいい。それは過去に高い中古の軽乗用車を買ったが、しばらく乗るとオイル漏れで手放すことになった。とても高い買い物になった。また、最近の軽自動車は普通車と変わらないほどに丈夫で内装もいい。お値段もいいけど。
ディラーで物色したが、今は納車まで6か月待ってほしいと言われた。それは昨今の半導体事情の理由のようだ。そんなにかかっては2台の車検が通らない車の車検が来てしまう。そこである知り合いのつてを通して、ディラーに出かけたら、ホンダのN-VANが1ヶ月以内に納車されるものが数台あると聞いた。少し高い+STYLE FUNという車種である。それであれば、軽トラックの利便性、乗用車に近い乗り心地がえられそうだと思い、1時間で購入を決めた。N-VANに乗って、義兄の家に遊びにいったとき、義兄から羨ましがられた。それは、義兄はときどき、車中泊に出かけ、趣味の風景写真を撮っているというが、N-VANは車中泊にもってこいの車だそうだ。そんな話を聞いて、Youtubeを検索すると、車中泊で出てくる話題の車のひとつのようだった。
そうであれば、話は簡単。来年はソロキャン(車中泊)+無線+αということを考えてみたい。無線機をどうするか未定である。50W機なのか、10W機(IC705)なのか、いずれにしても、1.8~430MHzまで出れる物がいい。移動用のグッズを揃えて、簡単な場所で車中泊、とても楽しそうだ。
Twitterでも、移動局の魅力を見てきたがいままで気付かなかった。DXを狙うなら50W、色々なところでCQ QRP運用なら5Wでいい。自然や景色をみながら、物事にふけり、たまに無線をするなんて、贅沢な時間なのだろう。

クリスマスに一言

久しぶりにブログをアップする。
WW RTTY DX TEST以来、ブログを全く更新していなかった。色々な試みを行うのだけど、なかなか、こちらに記載することが少なかった。
もう、時期は12月、冬であり、クリスマスがやってきた。SSNは117まで上昇し、ハイバンドの海外の信号は比較的強く安定して入感しているが、FT8の普及のおかげか、CW/SSBというレガシーモードの局数は数える程である。
コンテストについては、11月のWW DX CW TESTは、OTHレーダーのおかげで、ほとんどQSOにならずじまいという結果であった。20m Bandに行くといいと思うのだけど、どうも40m Bandが好きで離れられないようである。
最近は、タヌキワッチをすることが多くなった。それでも、時々、遠方からの信号を聞き、心を躍らせている。
さて、本日2021年12月19日は、全世界のキリスト教会ではクリスマス礼拝の日である。私は、高校の時にキリスト教に入信、既に40年経った。日曜日の午前中は礼拝が10:30から12:00まであり、それに出席しているため、その時間帯にコンテストに参加できないというハンディがある。しかし、それでもいいと感じている。クリスマスを記念し、私の事を少し紹介したい。
私がキリスト教を知ったきっかけは、電波に関係している。中学の頃、BCLが流行っていた。海外からの電波に胸を躍らせて聴いていた。そして、海外放送の中には、キリスト教放送が多く、当時、FEBC(マニラエコー)、HLDA(現在のHLAZ or FEBC)、KTWR、Voice of Friendship、KDA放送、バチカン放送、HCJBなどを聴いていた。
私は、特にFEBCで放送していた「明日への窓」とよばれる番組が好きで、その番組を楽しみにしていた。そして、次第に聖書に興味を持ち始めたわけである。
本日、KTWRを聞いた。番組ではXmasの説明がされた。Xmasの文字にひとつひとつの意味があるということ、これは私も知らなかった。
X: ギリシャ語のクリストス、すなわち、キリストを表すようだ。
m:顕現という意味で英語のようだ。manifestation??
a :愛 ギリシャ語のアガペーを表す。英語ではLoveである。
※実はギリシャ語(現代のギリシャ語でなく、コイネーギリシャ語と呼ばれる昔の言葉である)では愛は少なくとも3つあると言われている。エロース、フィレオー、アガペーである。エロースは、特に変な意味ではなく、純粋に異性への愛、フィレオーは、親子や友情といった愛、アガペーは神の愛に使われている。アガペーの愛は、値なき者、無価値な者を愛する愛、与え尽くす愛を表す。
s:ギリシャ語のソーテリア、救いを表す。
このような説明をしていた。


アマチュア無線も、考えてみれば不思議なものである。電離層というものがあり、これが私たちを有害な宇宙の電磁波などから守ってくれる。更に、電離層を介して、人と人とのコミュニケーションを確立してくれる。アンテナや電子回路は、多くの人々の研究などを通して開発されたものであるが、元々の原理は数式化できる、すなわち、単純なモデルにできるというものであり、この不思議さを偶然と捉えるか、創造主がおられると捉えるかで異なってくる。
科学は大きく発展してきたが、それは科学は、非常に単純に数式化できるためだと思う。例えば、有名なニュートン力学のF=ma, アインシュタインの相対性理論でのE=mc^2など、とても簡単な公式である。私は大学時代、ある留学生から、物理学の考え方を教えて頂いた。その方は、ニュートン力学F=maと、微分・積分方程式が分かれば、地球上の力学の問題は殆ど解けると説明してもらった。私はなるほどと思った。


DNAを研究されているある有名な教授は、DNAは何者かがプログラムしたもので、あれほどの精巧な複雑なものが、長期間かかっても偶然に出来るものではないと言っている。
日本では、進化論が学校の義務教育で行われ、それが事実だと思われる方が多いと思う。しかし、他の国々では、進化論が正しいと考えている人はそれほど多くない。進化論の最先端の学者ですら、ロマンだと言っているほどだ。この進化論と相反する考え方が、創造論である。すなわち、創造主がいて、創造されたという考えである(キリスト教では、創造主を神と呼んでいる)。故に、進化論は、あくまでもひとつの思想であって、科学的に裏付けされた事実ではないのである。


アマチュア無線の話題から、大分、話しが離れてしまったが、無線を楽しむ中、この無線という仕組みに、自然界の不思議さ、美しさを直接、体験してほしいと思う。そして、実際の無線交信を築き上げている様々な技術・理論は、数式にモデル化されたもので(すなわち、DNAのようにプログラムされたもの)、それによって、同じアンテナ、同じ無線機に再現できる(DNAによって生物が再現することと同じ)という不思議さを知ってほしい。
こんな世界に私たちは生かされているのである。

CQ WW DX RTTYコンテストに参加

9月25日の朝、21MHzのFT8の周波数より少し高いところで、沢山の信号が無線機のスペクトラムスコープ上に現れていた。なんだろうと調べたら、RTTYのコンテストであるということが分った。RTTYは、あまり使わないモードで、特にJT65,FT8といったデジタルモード、また、PSK31のように日本語を使えるモードと較べても、最近はあまり聞かないモードである。しかしながら、一度、海外コンテストとなると、RTTYが未だ人気のモードである。PSK31は、ロシアや欧州で結構流行っているが、コンテストはいまひとつと言う感じで、14MHzで参加したことがあるが、欧州局が多く、比較的ローパワーで出るため、なかなか、デコードが出来る状態にならない。RTTYは、コンテストログと同期できるようになっており、私が使用しているCTESTWINもMMTTYデコーダがアドインできる。
前置きが長くなったが、久々にWW DX RTTYコンテストに参加したので報告する。
私は、土曜日の日中は色々と忙しく、ほぼ、日中のQRVは無理と判断し、7MHzだけで参加することにした。以前は、TS-480HXとリニアアンプという組み合わせで、インターフェースの関係から、AFSK(LSBモードでRTTY音声をマイク端子に入れて運用)モードで運用を余儀なくされた。IC-7610はPCとの接続はUSBで直に接続するため、FSKモードが使える。FSKモードでの運用は、IC-7610のRTTY機能を十分に使うことができる。

IC-7610のRTTY運用での便利な機能を示す。
まずは、RTTYに特化したフィルタ群である。RTTY信号は、マークとスペースと呼ばれる2種類の信号を用い、その間は170Hz離れている。すなわち、SSBで受信していると、ピロピロと聞こえ、スペクトラムスコープでみたとき、2つの信号が現れると、それはRTTY信号なのである。IC-7610では250Hzのフィルタで設定することで、必要最低限の周波数を受信することができる。RTTYのアマチュア局は、kW局が多いため、隣の周波数からの混信を避けたいが、IC-7610はその性能から、近傍の強い局の影響は受けないみたいだ。
それから、TPFというオーディオフィルタがある。このフィルタは、マークとスペースに合わせた通過帯域を持っているフィルタのようで、時々、重なって聞こえる信号も、この機能で分離ができる。
また、周波数表示を精細モードにすると小数点三桁までを表示でき、VFOでのゼロインがしやすくなる。RTTYはゼロインをきちんととらないと、デコード率が極端に悪化する。そのためにFFTスコープがあり、マーク信号とスペース信号を合わせるようにすることができるが、私の場合はMMTTY画面にあるFFTスコープを使っている。こちらの方が、ピークにしっかり合わせることができる。
IC-7610のファームウェアバージョンアップのおかげで、スペクトラムスコープをCENT(センターモード)で周波数マーカを表示できるようになった。±5kHzの表示にすることで、非常にRTTY信号に合わせやすくなった。これは、精細な表示が可能であるアイコムに有利な点だと思う。
私は、IC-7610にACOM1000(外部ファンを後付け)で800WにてRTTYの運用を行った。RTTYは高出力で連続送信が行われるので、1kWにはせず、800Wとしたが、ACOM1000は安定して最後まで動作した。アンテナは、NB42Xで2kW耐電力。不安のない運用状況であった。
QSOレートは以下の通り。

9月25日の夜21時からの運用であった。アンテナはいつも45度(北米)方面に向けていた。2エレのため、バックへの抜けは大きいものの、東南アジア方面の局の信号を誤りなくデコードするには、きちんとビームを向けた方がよく、アンテナは良く回した。オセアニアエンティティの殆どはインドネシアである。
翌日9月26日の朝は無理せず、夕方15時頃から、北米が聞こえていた(見えていた)ので、北米を中心にCQランニングをした。コンデションが良かったのか、東海岸の局からも呼ばれ、今までにない感触を得られた。これもサイクル25の好影響だろうか。0時を過ぎる(27日になる)と、330度にビームを向け、EU方面を狙う。EUの混信はすごいと思うが、CWまでとは言えないが、帯域が狭い分、SSBよりも応答率は高かった。
27日は、朝6時に起床、30分の範囲でEUを狙う。やはり、EU域内は混信も凄いだろうし、参加局が多いため、まずはEUが壁になる。それでも、RTTY 7MHzで初めての局が多く、なんとか取ってもらえたので、RTTYコンテストとしては今まで以上に実りがあった感じがする。
WkdしたCQ Zoneは以下の通り。

アフリカは、取れなかった。ゾーン21は出ていたが、呼んでも応答は無かった。ブラジル局は耳にしなかった。RTTYのデコード率は、以前のTS-480に較べ、各段に上がったと思う。その分だけ、多くの局との交信ができた。
このRTTYコンテストを皮切りに、CQ WW DXはSSB,CWと毎月行われる。