アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

ACOM 1000 アンテナリレー異常



先週、ARRL International DX Contest CWが開催された。私は、2月15日、16日に7MHzと14MHzで参加した。7MHzもそこそこ楽しめたが、14MHzの方がもっと良い状態で、多くの北米東海岸局との交信が実現できた。
一方、2月16日当日、突然、わたしのリニアアンプ ACOM 1000がAuto Protectionという表示と共に、動作が止まった。このような保護動作がされたとき、そのステータスがインジケータに現れるようになっている。その表示から、取扱説明書のトラブルシューティングを見ると、何の原因で止まったかが解るのだ。
今回の状態は、”TR4B”という表示、これはアンテナリレーが異常状態であることが判った。どのような状況で、TR4Bが発生するかは、メーカーに直接問い合わせることで分かった。メーカーによれば、リレー閉の時間が5m秒よりも長い場合は、システムを守るために保護動作に遷移するようである。
このACOM 1000で使われているアンテナリレーは、真空リレーでGIGAVAC社のGH1というものらしい(https://www.gigavac.com/sites/default/files/catalog/spec_sheet/gh1.pdf)。これが正しいとした場合、いささか、不安な点がある。スペックシート上には、Operate Timeなるものがあるが、動作時間ということで、リレー起動時間だと判断する。もし、それが正しければ、仕様上では6msecとあるため、メーカーの説明では、仕様よりも厳しい条件で保護動作が働くということになる。
更に、このスペックシートにある機械的寿命(Life, Mechanical)は200万回ということだ。十分な機械的回数のように思えるが、メーカーの言うFull QSK対応とした場合、いささか難しい感じがする。
IC-7610ではFull Break-inにおいては非常に便利なのだが、それを使った場合のON-OFF回数は非常に速いものと思える。私の運用スタイルに基づいて寿命算出をしてみた。
CWスピードは、PARIS速度に基づき、24WPMとした場合、端点の時間は50mSec程度である。


そうすると、コールサインを連発した場合、200万回の時間は、実に4日程度で達してしまう。これでは、QSKモード対応といっても、機械的リレーでは不可能と感じる。
いずれにしても、リレー交換が必須となりそうな状況。

×

非ログインユーザーとして返信する