アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

今シーズン夏の14MHzコンデション WSPR編

少し前(6月28日)の夜間、14MHz帯でビーム方向を北西(330度)に向けて、WSPRで運用を行った。この時期の深夜の14MHzの状態を確認するには、WSPRを用いての運用が良いと判断した。
今回は、私のビーコン信号を相手局が受信したレポートを基にして、データを整理してみた。当日の日の出時刻は、4:31JST(19:31UTC)である。
まずは、最も受信レポートが多かったドイツ局の状況である。ドイツベルリンの日没は、19:34UTCでほぼこちらの日の出時刻と同じである。

赤い線は、こちらで輪郭を引いてみたものだ。17:30UTC(2:30JST)付近、すなわちドイツの日の入り2時間前、こちらの日の出時刻2時間前が最高に良い。日の出時刻は一旦、信号が落ち込むようだ。その後、7時JSTにもうひとつのピークがある。
以下はVOACAPでの信号強度の予測図である。

時間的に1時間ほど早めに推移しているが、日の出時刻頃に一旦落ち込む傾向は同じである。
次がイギリスの状態である。イギリスの日没時刻は、20:22UTC(5:22JST)である。

ピークは17:30UTC(2:30JST)頃でドイツと同じ頃のようだ。日の出時刻が近づくと信号が落ちてくる。

VOACAPでの予測の傾向としてはドイツの場合とほぼ同じである。
フランスの場合は以下の通り、フランスの日没時刻は、19:58UTC(4:58JST)である。

傾向としては、17時UTC(2時JST)に1つのピーク、22時UTC(7時JST)にもうひとつのピークがあり、2度目のピークは少し小さい。
オセアニアとしてはオーストラリアの受信レポートがあった。

夜間は聞こえず、朝6時JST過ぎから信号が見えた。
VOACAPの予測データは以下の通り。

正に夜間は信号が落ちるだけで、21時UTC(6時JST)からが強くなる。アンテナ方向が北西なので、F/B比の高いアンテナでは、あまりよく聞こえないようである。
このように、WSPRによるデータは、VOACAPで得られた特性にかなり近い状態であった。ただし、信号ピークの時刻が若干ズレがみられた。
なお、念のため、WSPRの運用状態を録画したので、ご覧いただきたい。こんな感じで運用をしている。

JH0ILL WSPR運用

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