アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

Reverse Beacon Betwork

10月12日、いつも通り?帰宅してから無線機に電源をいれて、HF帯を聞く。7MHzを聞くと、東南アジア局やロシア局が入る中、国内局は全く入感しない状況であった。ハイバンドも殆ど同じで、仕方が無いので、ベランダに出て、アンテナを50MHz用に切り替え、且つ、IC-7000で50.200MHzにQRVした。IC-7000は50W出力であるが、ボイスメッセージが出来るので、呼ばれる当てもない? CQingには都合がいい。何度かCQを出していたら、JA5のポータブル0局からコールを頂いた。はっきり、10回程度CQを出したら、2mにでも移ろうとしていた矢先なので、少し驚いたほどである。
22時には、QSOを終えて、再び、7MHzに移り、7.097MHzでCQing、長野市内のJH0局からコールを頂いた。しばらくQSO、いつも、この拙いブログをご覧いただいている方であった(感謝!)。同じタワーの建設予定であることや、214Cを上げられる予定であることなどを聞いた。私はアンテナを上げる際に、NB42Xよりも214Cの大きさに驚いてしまい、上げた後に少し悔やんだ。21MHzの4エレであるCY154などと比べても、大きく、TA-33jrなどと比べても、投影面積で2倍以上なのだから。ただ、遠くから見ると、NB42Xの方が大きく感じる。いずれも、タワーを建てて、アンテナを上げた途端、近所からの見る目が変わるのがわかる・・・、ちょっと恐ろしい世界である。これに対しては、XYLは殆ど気にしていない。無線に興味の無い人からは、それ程、大したことではないようだ。私は、何か言われたときの対策として(というより、自分自身に納得するように言う口癖のように)、JARLのアンテナ保険に加入している、雷や台風のときはクランクダウンして安全としている。ただ、クランクダウンしたときのアンテナの大きさはもっと感じる。それなのに、14MHzや21MHzのDXでは耳の物足りなさを感じ、214Fが欲しかったなどと思うので、はっきり言って病気である。
話は大分それてしまったが、7MHzのSSBでのローカルQSOを終えて、7MHzのCWでCQを出すことにする。目的は、スキップ状態の国内局、あわよくばDX局ということで毎晩、CQを出している。ここで最近気づいたのは、同じ時間でよく某OMのCQ DXを聞くことである。信号はそこそこに強く、また、良くDXから呼ばれる。この違いはどこにあるのか??調べてみた。
調査の結果、設備の違いは以下の通り:
         出力      アンテナ 
当局    200W                     18m Hight 2ele (4dB程度)
OM局    1kW                       35m Hight  3ele (8dB程度)


アンテナの高さも違うが、その差を除いても、7dB+4dB= 11dB程度の差がある。
実際に差を調べるには、Reverse Beacon Network(RBN)が便利そう。RBNのSpots Analysis Toolを用いて比較してみた。

この通り、11dB程度の差である。このデータはN7TRのデータを用いており、更に遠方になると、恐らくアンテナの高さの差が響いてくるかもしれない。
このSNRがRSTでいうとどの程度に相当するのかということが難しいと思われるが、いろいろなWeb上のコメントをみると、10dB以下はRST339程度でQSOが出来るかどうかという値、10〜20dBでRST559程度、一応QSOが成立する。30dB以上だと、CQに気が付かれ、呼ばれる率が高くなるとのこと。
この日の状態も殆ど同様であり、私はDXを呼べば、取ってもらえる状態、某OM局はCQに対して、相手が呼んでくる状態であった。某OM局の相手は当方でも聞こえていたため、1kWの出力があれば、当局のアンテナでも、CQを出せば呼んでもらえる可能性が高くなる感じがした。
RBNの使い方はこのように、自分の設備を憧れの状態にするに必要な課題を調べるのに使えそうである。

セントヘレナ島からの返信

4月10日の朝、10MHzでセントヘレナ島のZD7BGとQSOした。早速、SASEによりQSLカードを送付。10月11日に返信があった。それが、以下のQSLカード。

セントヘレナ島は、南大西洋に浮かぶ小さな島、大陸でいうとアフリカに所属する。多くの強者が呼ぶ中、私の弱い信号を取って頂いた。
セントヘレナ島の詳細は、以下の通り。



イギリス領であり、かのナポレオンが幽閉された島である。なぜ、QSLカードをとお思いかというと、このエアメールのタイムスタンプに驚いたためである。

9月14日のタイムスタンプが押されており、到着は10月11日、約1ヶ月の歩みを介して、私の手元についたメールである。
飛行場が完成したともあるが、船便かもしれない。いずれにしても、QSLカードだけでなく、封筒のタイムスタンプと切手が貴重と感じたので、ブログで報告した。

中国局との交信

10月10日は、帰宅後、HFを聞くも、国内局は全く聞こえない状態、すなわち、スキップ状態となっていた。10月になると、秋のコンデション、7MHzは夜となるとDXバンドに変貌する。それでも、国内QSOが出来る場合もあるので、7.108MHzにダイヤルを合わせて、CQの連呼、結局、誰からもお声はかからなかった。
7.050MHzにダイヤルを合わせると、中国局が同じ周波数で多数出ていた。コンデション的には、数時間の遅れがあるため、中国国内での国内QSOは未だ出来るようだ。しかし、暫く経過するとその7.050MHzも静かになる。中国国内でもスキップするようになり、彼らは同国内でのQSOが難しくなる。そのとき、すかさず、同周波数でCQを出すと、JAでも呼んでくるのである。
中国局のQSOはとても短く、信号レポートのみの交換、そして彼らの設備を紹介し合って終わる。名前は言わない。しかし、中国局とQSOすると、QSLカードやeQSLをきちんと交換する局もいるので、マナーはきちんとしているようだ。
中国は広いので、どこから聞こえてくるのかをコールサインで把握することが必要である。中国局のコールサインのルールは以下のWebサイトに記載されていた。



内容を要約すると、
中国のアマチュア無線局コールサインはBで、香港はVR2で、マカオはXXで始まる。
コールサインは、4つの部分で構成され、第1部分が国家でBと表示、第二部分が無線局の特性で、Yがクラブ局、Zがクラブ局での個人局(既に廃止)、A,D,G,Hが個人局。そのうち、Aは1級、Dが2級、G,Hが3,4,5級の資格。Hは都市部、例えば北京地区。
運用者は、中国無線伝達動協会の資格試験後、2番目の文字を変更できる。する。その他は変えない。例えば3級のBG1AAA局が、2級になったらBD1AAAとなる。Tは特殊活動で設立する無線局、は海の島の無線局、BS7Hは中国黄岩島、独立したDXCC地位時、同じく台湾のBV9の東沙群島、CQ WW DXコンテスト用のB1A,B1Zなどがある。
各エリアは、1が北京、2が黒龍江省、吉林遼寧、3が河北、内蒙古、山西、天津、4が江蘇、山東、上海、5が福建江西、浙江、6が安徽河南、湖北、7が広東、広西、海南湖南、8が貴州、四川、雲南、9が甘粛、寧夏、青海、陝西、0が西藏新疆。
ビーム方向で言えば、1から3までが西北西、4がほぼ西、5以降は西南西となる(長野からだと)。
中国局のアワードについては、まだ調査中。この国の国土は広いので、すこし、注意して、どこから聞こえるかを見たいと思う。