アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

台風21号

10月23日朝、超大型の台風21号が長野にも接近した。既に、前日の22日午後、雨が降る中、タワーをクランクダウンして、3.5MHzのZeppの給電部を固定、更に下図のように、タワーから自宅への引き込みケーブル部の中間に、竹竿を用いて補強を行った。

これだけしておけば、後はできることは全て実施した感があり、正に天に任せる状況である。
夜19時過ぎには、クランクダウンした状態で7MHzを聞くと多くの局が聞こえていた。アンテナの最上部に上げたアンテナは、NB42Xで、13m高。クランクアップすると、18mとなる。クランクアップタワーでみると、高低差は僅か5mしかない。13m高もあれば、国内であれば、十分に使い物になる高さで、結構、きちんと聞こえている。18mとの違いは、以前にRBNを用いて調査したところ(http://jh0ill.muragon.com/entry/101.html)では、遠距離で高い方が差があるようであるが、近距離は不明であった。今回、差があるのかは不明であるが、1エリア、7エリアを中心に国内QSOが楽しめた。
夜2時に近所の地域への避難準備の通報で目が覚めた。外は大分、風がうなっている。丁度、静岡付近に上陸したようである。更にそのまま、3時になると、外からの音は更に激しさを増し、いよいよ、本体が来た?と思った。ただ、音や風の威力を聞く限り、前年の台風18号ほどでなく、時々する風の音は大きいものの、それほど、気にならなかった。朝、6時に確認した結果は、無事、通過したようであった。


PS:なお、自宅の傍には、沢山川という川が流れている。その川の支流が北側にあるが、そのところにポンプ小屋がある。大雨のときに、ポンプで水を上げて、氾濫を防止するためのものであるが、千曲川の本流がいっぱいのようで、どうやら、厳しい状況のようである。どうなるか・・・ちょっと心配。

1.9MHzアンテナ構想

ツイッターで1.9MHzのQRVを要望された。また、他のQSOの中でも、1.9MHzのQRVを要望されることがある。CWが好きな私にとって、1.9MHzは過去にQRVが少ないバンドであることは事実である。
昔に、3.5MHzのINVに強引にアンテナチューナーを使って乗せて、出たことがある。夜19時前後から、1.9075~1.9125の狭い範囲でノイズの上にQSBを伴ってのCWの信号は、さもDXのようで、国内DXと自分では思っていた。6エリアとQSOできるのがとても新鮮であった。
1.9MHzの最も大きな課題は、アンテナである。一波長が160mにもなるアンテナは、ダイポールとなると80mが必要で一般的には難しいとされる。そのため、タワードライブやロングワイヤーという手段を取らざる得ないものと思われる。実は、昨年から、ずーっと考えていたバンドであるが、未だに解決しないのが、アンテナなのである。
もちろん、80mのダイポールが張れれば、このバンドでは最高のアンテナであるが、猫の額ほどの土地に宅地を設けている自分からみれば、それは不可能である。では、どんな方法があるか・・・。
現在の3.5MHzのツェップに電波を乗せるのが一番、手っ取り早いということになる。3.5MHzのツェップの有効長は1.9MHzで言えば、1/4λに相当するため、実は何もしなくてもロングワイヤーとして使えそうな状態である。そこで、検討した構想は以下の通りである。

まず、準備するものに中古のアンテナチューナが必要である。これは、ヤフオクで物色を開始した。資金は、5000円程度で1.8MHzまで対応しているもの、200WPEPのものを想定。インターフェアを考え、出力は50W程度と考える。接地線は、追加工事を行う。アンテナチューナは、防水のポリ容器を購入し、その中に入れる。これをベランダに置いて、そこからZeppのところにクリップで接続する。これで完了!
まずは、アンテナチューナーを探す!これが必須のアクションアイテムである。

7MHzコンデション

10月も中旬を過ぎ、お空の方はめっきり秋のコンデションになった。もうすぐ、CQ WW DXコンテストも行われる時期になる。SSN低迷の状態が続き、10月18日も21時頃に14MHzのIBP Beaconをチェックするも、VR2Bのみが聞こえるだけ・・・という状態。これでは、その上の18MHz,21MHzなどはからっきし!うんともすんとも聞こえず、ノイズの海の状態。各局のアクティビティも落ち、早寝の状態が続いているのでしょう。
10月21日は、仕方が無いので私のメインバンドである7MHzにてワッチをする。ほぼ、半年ぶりにJH8FIHさんとQSO、大きなアンテナを上げられ、且つ、ブーペペディションに備え、kWの申請中とのこと、再びお会いするときは、今より更に強い信号をお送り頂けるものと期待!QSOを終えた時点では、先の時点で7MHzの国内で一番強く聞こえる局とのQSOのため、既に他からの信号は全く聞こえない状態に陥っていた。
最近は、このような場合、そそくさと7MHzのCWにQSYする。FT8やJT65もいいが、やはりノイズの中から浮かび上がる信号を自らの耳で聞くというスリリングな体験はCWに限るようだ。23時頃に7.015MHzでCQを出す。やはり、国内の色々な局からのコールがあり、とても楽しい。23時半頃には、米国からもお声掛けがあってQSO。RBNで確認すると、北米の多くのSkimmerで受信され、それも20dBを超える数値が記録されていた。これはコンデションが良い印である。0時を過ぎたころから、EUロシアからも呼ばれ、また、同時にVKからも呼ばれ始めた。当初は国内QSOをと考えていたが、気持ちは既にDXに向いている。0時半には、一旦、CQでの連呼を止めて、7MHzの7.000~7.030MHzの間のワッチを行うことにした。もちろん、クラスタも頼りになるが、まずは自分の耳で聞いて、どの辺の局が聞こえるかを確認することが先決である。
ウクライナや中央アジアのロシア系局が沢山聞こえ、CQを出している局をコールしてWkdしていった。ハンガリーの特別局もロシア局のパイルの中、少し待ったら取ってもらえた。JAやロシア局が7.022MHz付近でひたすら呼んでいるのが見え、恐らく、スプリットで出ている局がいるらしい。7.021MHzになんらかの信号が微かに聞こえるので、ビームを欧州から東南アジアに向け直したら、XW局(ラオス)がリアル599で入感。呼んだら直ぐにリターンあり。そうこうしていると、夜1時近くになってきたので、そろそろ就寝しないとまずい。最後に、7.030MHz付近で、ドイツ局が入感、CQを出していたので応答すると、直ちにコールバック。この時間になると西欧まで開けることを知った。こうして、夜の好コンデションに支えられて、CWにて12局ものQSOを終えた。