アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

ARRL International DX Contest CW

2023年2月18日~20日までに行われたARRL International DX ContestのCW部門に参加した。このコンテストの参加レポートを捜すと、前回は2018年にも参加しており、そのときの交信数は199QSOであった。前回はLow Power部門で且つ、コンデションも今一つというところであったが、今回はHigh Power部門で、何といってもコンデションが安定して良かった。いつもながら、それほど、長時間の参加ではないにしろ、楽しめたコンテストであった。
さて、今回のコンテストの総スコアは以下の通り

現時点で472QSOである。1.8MHz帯はアンテナの問題から、参加はなし。
交信レートは以下の通り。

また、運用時刻と運用バンドは、以下の通りである。

運用時刻としては、48時間中21時間となった。時間帯が重複するが、3.5MHzが4時間、7MHzが6時間、14MHzが8時間、21MHzが3時間、28MHzが4時間である。時間当たりの局数では、21MHzが37QSO/時、28MHzが32QSO/時、14MHzが15QSO/時、7MHzが13QSO/時、そして3.5MHzが9QSO/時となった。
SSN値が112(2月20日)であり、ハイバンドにおけるコンデションが良好であった。28MHzなど、28.000から28.074MHzまでに実に500Hzほどの間隔で信号が並ぶ状態であった。そして、私の小さなアンテナ(2エレ?)で東海岸局がとても強く入感していた。28MHzは100Wの出力しか免許が無いが、とても効率よく運用できたと言える。丁度、アンテナを上げた時期が太陽活動が低下しているときであり、28MHzはあまり重視していなかった。もし、314Cあたりのアンテナにして、且つ、1kWの免許をおろしておけば、もっと、良い条件になったと思う(少し、後悔)。
では、ベストタイムな運用をしたのかというと、そうとも言えないので、VOACAPの分析に合わせて振り返りたいと思う。
以下がVOACAPで得たシミュレーション結果である。グレー表示は北米西海岸のコンデション、色で表示されたのは東海岸のコンデションである。西海岸は比較的安定しており、長期にオープンしている。東海岸はよりオープン時間帯が顕著のようだ。

これを見ると、3.5MHzは20時前後、7MHzは、17時から23時ぐらいまで、14MHzは7時前後と、11時から12時という比較的短時間であった。21MHzは、7時から11時ぐらいまで、28MHzは8時から10時ぐらいと短い時間帯である。
これを見ると、結構、コンデションに沿った運用方法であった。しかし、コンデション予測から、もっと、効率の良い運用ができたと思う。以下が考えられる。
もっとも、短時間で良い結果が得られそうな28MHzは、8時から10時までとする。その前後、7時から8時、10時から11時を21MHzで運用、更に、朝6時台と11時以降は14MHzで運用する。7MHzは、17時から23時まで。3.5MHzのピーク時間である20時は必ずワッチをする。
7MHzは結構、効率よく交信できるが、3.5MHzはある面、難しいバンドである。誰もがあまり重要視しないからなのかもしれない。どちらかというと、マルチを獲得するために出るレベルでもいいかもしれない。


運用面での課題は、私自身のCW運用スキルなのだが、特に、CTESTWINと併用していると、同時に複数の局から呼ばれたとき、アタフタして、ミスキーボードが発生する。すると、間違った符号が送られてしまったり、訂正に時間を要したりで、思うようにいかない。
CW運用速度は、3.5MHzは24WPMで、その他は26WPMにしたが、複数局から呼ばれると、厳しい。強い信号であれば、その局に耳を固定化して聞けばいいのだが、途中から強い局に呼ばれたときは、その前の局のコールが聞き逃してしまう。同時に呼ばれると課題がある。CTESTWINの操作も問題ありで、もう少し、スマートな運用をしたいものだ。ただ、どうすれば良いかは不明。
7MHzでの信号強度が強いかどうか、自信が無かったが、KW局が多い中、ほぼ、1~2回で順番が回って来たのでまあまあである。やはり、14MHzの飛びの方が課題はありそうだ。28MHzの寄生アンテナ(NB42Xでは28MHzは対象外)は、意外によく、ちょっとしたパイルは打ち勝った。21MHzがやはり一番よく、コンテストの終わりになって、漸く、スムーズな運用ができるようになった。3.5MHzは、意外にも東海岸あたりも交信できた。そして、多くJA局が交信する相手も、ほぼ、こちらで信号を得ることができた。その面では、今のアンテナはそこそこに働いてくれるようだ。
IC7610での設定については、3.5MHz、7MHzにおいてはOVFの点灯のため、デジセルは必須。APFはSHARPの80Hz設定。ただ、APFは周波数がずれたりすると、途端に取れなくなるので、CQランニング中はOFFにする。それより、PITCHコントロールが相手の信号が聴き易いようにできるので重宝した。送信側は低め、受信側は高めの周波数になる。


まとめ:

  • ハイバンドが絶好調であり、ハイバンド中心に運用計画を立てるといい。
  • CW運用スキルで、複数の局から同時に呼ばれたときの読解力に難あり
  • CTESTWINへの入力などの方法を検討する必要あり。

3.5MHzで運用中、5W QRPで呼ぶJA局を見つけた。この局は、きちんと相手からコールバックを貰っていた。ナイスファイト!である。
28MHzは、100Wでも十分にコールバックがあったし、沢山の局が出ていたので、これからのコンデション下なら、本当に力を入れるバンドだ。

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