アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

JT65の運用環境(持論)

今年のCQ誌のテーマに「”JT65”デジタル通信を楽しもう」とあり、また、ハムのラジオなどでも、JT65の運用について、紹介されている。昨日も、QSOでJT65の話題が出た。私の運用状況は、各局に比べてアクティビティが低いと思うけど、実際に運用してみて感じたことをQ&A形式で記してみたい。疑問は以下の通り。

  • 必要なソフトウェアは?
  • 必要なPCスペックは?
  • 出力とアンテナの構成は?
  • 運用で注意するところは?

というところでしょうか。それぞれの勝手な持論を取り上げたいと思う。

  1. 必要なソフトウェアは?
    私が使っているソフトウェアは、WSJT-Xで、現在、Version 17となっている。PCには、JT65-HF-HB9HQX(日本語版)もインストールしてあるが、WSJT-X以外は使っていない。psk reporterの集計を見るとわかるが、reporterの集計で世界で一番使用されているソフトウェアはWSJT-Xであるようだ。日本ではJT65-HFかもしれないが、やはり、一番の性能を左右するデコードエンジンはWSJT-Xが主であり、それがベースで、定期的にバージョンアップもされているので、WSJT-Xが自分ではよいと考えている。
    WSJT-Xでも、JT-Linkerを介して、ハムログと接続できるし、日本の周波数に限定する設定も可能である。運用していて、何も不便さを感じない。その上、JT65モードに加えて、JT9モードが使える。特に、JT65+JT9に設定しておけば、同時に2つのモードでデコードしてくれるし、JT65で設定していても、JT9の局に応答する場合は自動的に切り替わる。JT9モードが使えると、JT65では混み合っていても、JT9に切り替えることが容易であり、JT9でも以外な局がQRVするケースもあり、絶対にお勧めである。新しいQRA64やMSK144モードも追加されており、将来的な発展性もある。以前にJT65-HF-HB9HQXとデコード性能を比較したとき、Deepモードでなくても、WSJT-Xの方が弱い局までデコードが出来た。だから、私の持論では、WSJT-Xを使うべきと思う。
  2. 必要なPCスペックは?
    JT65はマルチデコード方式のため、高性能なPCが要求される?と聞く。私の現在運用しているPCは、10年以上前のWindows XPのノートブックPCである。性能は、1.8GHz セレロンCPUであるが、7.076MHzや14.076MHzの非常に混んだ状態でもデコードが間に合わなかったことは無かった。だから、CPUの性能はそれほど考える必要はないと思う。それよりである、画面は絶対に広い画面が欲しい。それは、毎48秒頃で一気にデコードされるが、限られた画面で、デコードされる局が多い場合は、たちまちスクロールが起こり、先に表示されたリストが見えなくなってしまう。短時間のうちに、CQ局を選ぶためにはスクロールされた局を見えるようにする必要がある。すなわち、画面が大きい方が短時間で対処できる。どの局を選ぶかはとても重要なことなので、一度に全体が見られる方がよい。
  3. 出力とアンテナの構成は?
    もともと、低電力向けモードのため、出力はあまり出すことは良くない。特に、他のワッチ局に影響を及ぼす強さにならないように考慮する必要がある。殆ど聞こえないような弱い局(もちろんSメータが振れない局)を受信しているときに、S9の強い信号を受けたとき、無線機はどうなるか、AGCが働き、入力が飽和しないようにゲインを調整する。弱い局が更に弱くなり、聞こえなくなってしまう。それでは、他局に迷惑を及ぼすことになる。しかし、こちらが受けた信号と相手が受信した信号のS/N比が大きく異る場合がある。事実は不明だが、どうもDXは相当の出力を出している局がいるようだ。JA局の場合は、その辺が徹底しているようで、国内QSOの場合、出力を交換した場合は、ほぼ、出力差のS/N比差が得られている。
    私の場合であるが、3.531MHz,7.041MHzの国内に対しては、最大出力を1W、通常は0.1W程度に絞って運用している。それでも、コンデションがよいときは、-6dB前後で届くので、5Wもあれば強すぎてしまう。逆に、DX相手となると、少し出力を上げないと、どうも届かないようである。20W前後の出力でも相手と6dB程度の差があることが多い。すなわち、それらの局は80W以上の出力を出していることになる。かと言って、私の場合は20W前後が殆どである。
    アンテナは、国内局とQSOすると、最後にアンテナと出力を紹介してくれるケースがあり、3.5MHzや7MHzではLW,DPなどが多いようだ。JT65も同じことだが、聞こえる相手とQSOが成立する。従って、簡単なアンテナでもQSOはできるが、良いアンテナはそれだけ、遠くの局とやコンデションが悪くてもQSOが成立するようだ。ただ、KWの局はいないと思うので、アンテナで左右される。同じ周波数で複数局がデコードされるケースがあるようなので、相手にさえ届いていれば、誰を選ぶのかは相手の勝手である。私がCQを出した場合、同時に2局から呼ばれば場合は、何故か、S/N比が小さい(弱い)局を優先している。
  4. 運用で注意するところは?
    まずは、時計である。これは良く言われていることで、きちんと時刻をあわせておかないとQSOが成立しない。私もよく忘れることがある。デコードされたリストには、dT欄があり、その値が0から大きくずれていたら、時計を疑う必要がある。
    また、出力もかならず、インジケータで確認が必要である。JT65は、USBモードの音声領域の一部を使うモードであるため、その使用周波数帯域により、出力が変化する。特に、フィルタの関係で2500Hz以上になると、JT65の持つ周波数帯域により出力が大きく変動する。出力の変動がある場合は、使用している周波数帯域を疑うことも必要である。
    送信コードの切替忘れも注意が必要。1回の送受信がとても長いため、切り替わったときにボタンを押すことを忘れるケースがよくある。私の場合、元に戻せるので、出来るだけ早く次のボタンを押して待っている。
    最後に最も大きな敵は、いねむりである。なにしろ、1回のQSO時間が長く、音はとても単調な音が続き、かつ、リラックスして行うことができるモードである。ソファに座りながら運用していると、睡魔が襲ってくる。何度もQSO途中で寝てしまったことがある。JT65はいねむりと戦うモードである。


MacBookAirの回復

年末から、MacBookAirの電源が入らなくなり、まったく使えない日々が続いた。その間、旧来、使用していたWindows XPのノートブック、そしてWindows Vistaのノートブックがあり、それを用いていた。Turbo HamLogをはじめとし、TS-480制御ソフト、MMVARI,CtestWinなどは、Windowsしか対応していないために、MacBookAirは使用しないが、LoTWだけがMacBookAirで運用をしていたため、暫く、チェックができない状況にあった。また、昔のPCでは今のブラウザや動画などが十分に表示できず、WebSDRなどの受信も難しい状況が続いた。
MacBookAirは、年末年始に1度だけ、電源が入ったことがあり、そのときの表示にバッテリーの交換が必要と表示されたため、バッテリー交換を検討した。バッテリー交換は、自分でも簡単に出来そうで、しかも、Amazonで安価に購入可能である。ただし、特殊な精密ドライバが必要となり、それも手配しなければならない。年初にバッテリの注文をしたが、全く届かない、原因を調べると、販売先が在庫が無いのに有るのと表示をしていたためであったようだ。1月中旬になり、漸く届き、交換を試みたところ、精密ドライバでケースは開けられたが、バッテリを外す工具が無いことがわかり、その工具も注文し、入荷のごたごたが少しあったため、昨日1月24日にやっと交換することができた。バッテリ交換は、非常に簡単で、電源も入り、正常に使うことができるようになった。
まず、WSJT-Xを起動、それからWebSDRで欧州のSDRで7.076MHzを受信、PC内の音声情報でWSJT-XでJT65信号をデコードしてみた。タイムディレィが1秒程度あるが、きちんとデコードができた。

上図がpsk reporterにレポートされたWebSDRで受信したJT65の信号である。
こんなことが出来ることが分かったが、実際のpsk reporterへは正確な受信情報ではなくなってしまうため、今後は、WebSDRの場合はpsk reporterへの接続は止めて、リアルタイムで受信できた局の比較を実アンテナとWebSDRで行ってみたいと思う。
いずれにしても、このようにWebSDRで受けながら、WSJT65でデコードすることもできるので、早いPCは便利である。

The 7th EPC Ukraine DX Contest 2016

まだ、暫定であるが、以前に実施されたEPCのウクライナDXコンテストの結果が配信された。pskモードでEU局が中心に参加されている。JAはというと、私の他に、7N4局がログ提出をされていた。JAからは少なくとも2局は出ていたコンテストである。私にとっては、14MHzと7MHzで参加し、pskコンテストとしては初めての参加となった。
結果は、シングルオペのオールバンド12時間のコンテストで、下位から8番目、上位からは数えきれないという結果であった。MMVARIの使い方が判らないままの参加で、ノートに書いて、マクロを毎回変えての参加であった。
なお、このMMVARIであるが、最近、MMTTYを使わなくなり、RTTYもMMVARIを使うようになった。この場合、AFSKとなるが、3kHzのバンドスコープで複数の局をFFTでモニタできること、RTTYの合わせ方が簡単なこと、そして、何よりもマクロ数が多く、pskモードと完全に分けられるためである。これにより、psk⇒RTTY⇒pskというモードの移行も簡単にできるようになった。