アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

Band Master と DX Atlasの購入

アマチュア無線用のシェアウエアとして、以前、CW Skimmerを購入、高い金額の割りに、あまり使うことは無い状態が続いた。
以前からDXScapeによるクラスタの確認、また、RBNのデータを扱うことはもっと出来ないのかを検討していた。そのとき、Band Masterなるものを発見した。これはシェアウエアであり、一定の料金がかかる。更に、地図であるDX Atlasはどんな効果があるのだろう??と思っていたが、聞くところによれば、クラスタの情報を元に、リグをコントロールできる代物らしい。それでは、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入をすることにした(1個づつ買ってしまったが、本当は3つのプログラムを同時に買えば、60USDなのだという。失敗!!)
早速、ダウンロード、そしてライセンスを手続きした。

無線機のダイヤルを回していくと、そのコールサインが表示される。この時期は夕方、北欧などが開けているので、刻々と変わる周波数情報は非常に便利である。しかも、RBNのデータは、CQの自動デコードによるものなので、非常に早い情報である。
冬場のDXシーズンとも言え、17時過ぎから、7MHz,10MHz,14MHzの3バンドをこのBand Masterを使って渡り歩いた。まさに、渡り歩くである。そして、いままで殆ど繋がらなかったブリテン諸島の国々が多く見えていることがわかった。また、時間と共にHB9からDK,Iと出ている局が移り変わっていく、これは食事などの生活時間の差が物語っていると思う。これらをラジオのダイヤルを得たように、その周波数をピンポイントで探ることができる。そして、聞こえている局を呼び出すと、意外にも答えてくれるのだ。夕食前にもかかわらず、北欧各局を始め、イギリスやドイツなどの局とQSOすることができた。こんな便利なツールがあったとは、とても驚きである。SSBはどれほど効果あるかは不明であるが、CWのDXerにとってはとても優れたツールである。何しろ、新しいCQは、イベントとして見えるので、直ぐにそこに移ることができるし、QRZ.comやDX Atlesとリンクされており、どの方向からの電波の到来かが分かるので、アンテナも即座に向けることが可能となる。今日はコンデションはどうか分からないが、少なくとも、このツールを手にして、いくつかのNewが得られたことは確かである。
これはとても便利なツールである。

WebSDR

風邪を引いてしまった。熱が38度を超えて、インフルエンザか?と思う状況であったが、医者で診断を受けたら、インフルエンザではなく風邪だったようである。いずれも、仕事を休み、無線も自重した。熱が下がり、横になったままだと、腰の痛みが酷くなったため、何か行うことがあろうかと考えると、一点はYouTubeでの閲覧、または興味ある話題についてWebサイトの閲覧などがある。無線関連というと、リアルタイムで無線を楽しむひとつとして、WebSDRがある。http://www.websdr.org
沢山のWebSDRで公開しているものがあり、特に欧州には沢山のWebSDRが運用されている。日本には何故かないが、これは若しかすると法的な問題(無線の傍受と内容の漏洩について)からかもしれない。いずれも、このWebSDRを利用することは結構おもしろい。普段は聞こえない局を聞くことができる上、域内のアクティビティもわかる。また、WebSDRは同時にいくつかを開き、同じ周波数を確認することもできる。但し、インターネットを使って、かつ、信号処理の関係か?サーバーへの負荷か?不明であるが、遅れが若干発生するので、同時に聞くときに必ずしも音も同期するとは限らない。通常は、ミュート機能を使って、信号を監視しながら片方を聞く程度である。
私が一番利用するには、UA0COO局らが運用する東ロシアのWebSDRである。以前から公開されており、特に前はアンテナが良いために非常に参考になったが、今はそれほどでもなくなった。それでも、JA国内が大体聞こえ、スキップのため、自分の家から聞こえない局も確認できる上、大体の信号強度もわかる。特に、1kW局のような強い信号は他の信号から際立って強いので非常によく分かる。200Wにして自分の信号と較べて、信号強度はほぼ同じであっても、アンプを使っているせいか?少し帯域が広めに表示されるようである。
EU域内のWebSDRでは、7MHzのビッグガンと呼ばれる方の信号を聞くことができる場合がある。この冬のシーズンにはちょくちょく聞こえる。ただ、昨年と比べると、良い時が少ないような感じもする。ビッグガンと呼ばれる局同士のラグチューでは、アンテナの向きが同じでないかもしれないが、ロシアのWebSDRでの信号は10dB程の差で一方が強い。しかし、ギリシャにあるWebSDRではもう一方がS2位強い(ロシア:ギリシャ、A局S9+20dB:S9,  B局S9+30dB:S7)という感じである。ギリシャのWebSDRのアンテナはロングワイヤなので、いずれも現地ではDPでもS9+で入感しているのだろうと思う。この違いはアンテナで一方は5エレ、もう一方は4エレとのこと。エレメントの差は信号にかなり影響があるようである。7MHzで多エレメント化がされている理由はここにありそうだ。また、ギリシャのWebSDRで聞く上ではS5以上の信号でなければ、了解度はR5とは言えなくなりそうである。これを聞く上では、7MHzでのSSBでDXを楽しまれている方々は40m高の多エレメントの八木とkWの設備のようである。比べることすら、無駄のように思う。

TS-480修理完了

12月6日、Kenwoodに出していた出力が出ないTS-480が返ってきた。11月30日に突然、出力が停止、それから出したので、年内は戻ってこないと思っていたが、もう戻ってきたのでとても驚いた。修理内容はファイナルユニットの交換とのこと、最初は戻りが早いので故障では無かったと思っていたが、修理もきちんと終わっていた。このサービスの速さには、驚きであり、評価すべき結果である。(拍手!!)
さて、戻ったTS-480を早速、シャック内にセットした。IC-7000が座っていた座が、1週間で交代となった。このところ、帰りが遅いだけでなく、コンデションの低下により、夜間の国内QSOは殆ど難しい状況にあり、少しでも(6dB)、出力が高い方が交信の機会を生みやすくなることもある。21時以降は、7MHzで国内局は全く聞こえない。3.5MHzでもあの煩わしいパタパタノイズのおかげで十分な交信は妨げられている状態。V/UHFは長野でのQSOは局数の関係から、非常に難しい。このようなときに、QSOするとすれば、7MHzのCWなのだが、DX局は定期的に行っている某CWクラブのコンテストが行われており、相手がいないのである。このようなときは、FT8モードしかないが、私は最近、あまりFT8はQRVしない。CWに比べて、ワクワク感が乏しいためである。やはり、QSBを伴いながら、浮かび上がってくる信号を受信して、QSOするCWは無線通信をしている感が高い。
しかし、コンデションが悪いとなかなか難しいため、今後、やはりQROを検討していく必要がある。