アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

新しいQSLカード

現在のQSLカードが底を突いたので、新しいカードデザインを行ってイロドリで注文した。1000枚で税込2,731円。1000枚単位で注文するとお得である。レポート面は、無地のため、ハムログの印刷機能を用いて、必要なレイアウトに印刷を行うことになる。

これは息子が撮影した千曲市倉科地区から望む北アルプス(飛騨山脈)である。少し前の写真(5月頃?)なので、季節感には乏しいが、逆に雪の被った北アルプスが美しい。今回は、ビッグアワードの対象番号は印刷しなかった。
この北アルプスは、V/UHFでは非常に有用な山で、当方からビームを使う場合、殆どこの山の反射や回折を使うことになり、石川県や富山県も入るし、松本や大町との交信もこの山を使う。以前に2mの10エレ×2を使っていたときは、殆ど、西向けビームで事足りた。すなわち、ローテーターなど回す必要は無かった。現在も、6mで運用する場合、西側に向けて電波を出す。すると、反射率が少ないせいか?2mほどではないにしても、まんべんなく信号が入ってくる。
これを今年の11月と12月のQSLカードにする。恐らく、1月頃には新しいカードを作らなければならなくなる筈だから。

FT8の出力

JT65は低出力で運用することが基本とされたモードであり、最大でも30W程度ということを基準に運用をしていた。特に国内QSOの場合は0.5Wまで落として運用していた。
一方、最近のモードであるFT8は、低出力という訳ではないようだ。先日のハムのラジオでも特集が組まれて話されていたが、そこでも低出力でなく、少しパワーが必要という説明があった。
以前、HFで運用している方の話では、FT8での7MHzの運用時は200~300W程度で行っているとの話があった。私は、そんなに出力が必要なのか?と疑問視したが、50Wでの運用した場合、相手から貰うS/Nレポートに対して、こちらから送るS/N値は5~10dBほどもこちらからの数値が高い。通常、同じ出力であれば、ほぼ、同じ値が期待されるため、圧倒的に相手の信号が強いと言えると思う。

WSPR分析Ⅱ


WSPRは夜間、就寝していたり、シャックに居ないときに、ビーコンと受信を行い、そのデータを記録として残せるという非常に便利なシステムである。普段、良く使う7MHzの伝搬状況を調査する上でも、暫くの間、運用を行ってみたいと思う。
条件:
周波数: 7.040158MHz(付近) WSPR(FSKモード)
出力: 500mW(測定器による計測)
リグ: Kenwood TS-480HX (プリアンプ等の設定なし、USBモード)
アンテナ:18m高 2エレ,315度(北西ビーム固定)
運用時間: 2017年11月12日22:20~13日6:48


☆送信による各レポータからの報告によるデータ
(1)JA8局からの当局の信号レポート
22時ごろは-5dBよりも高い信号は急速に減衰し、-18dB程度となった。その後、早朝には更に減衰した後、朝7時頃に-4dB程度に回復した。
国内のスキップによるものと考えられる。

(2)アジアンロシア局
夜中にコンデションが上がり、当方の電波を受信して頂いたようだ。3時過ぎには、レポートが無くなっている。これは、コンデションというより、停波ではないかと思われる。

下のグラフは、当方で受信した信号である。何故か?強く入っている時間帯にこちらからの信号のレポートが無い。3時過ぎに、聞こえなくなっている。

(3)VK2局とVK5局
VKには、WSPRを運用している局が多く、下記の2局は当方の信号を常に受信していた。局所的に状態の違いがあるものの、夜間を通して安定していた。

(4)JA5局
恐らく常に信号は出していたと思われ、スポットで受信していただいたものと思われる。
23時以降は、コンデションの低下により信号は受けてもらえなくなった。


☆当方が受信した局
(1)国内局1エリア
お隣の群馬県の局らしい。7MHzで常にビーコンを発信しているようで、出力も50Wと大きく、海外局からみれば、7MHzのパイロット局にすると良いと思える。
夜のため、スキップ状態となっており、6時過ぎから急激に上昇していることが良くわかる。

(2)VK局
両方とも5Wの局である。0時から4時にかけて、特に1時前後を中心に信号の上昇がみられた。

(3)DL局
3局のドイツ局の信号が受信できた。4時台の赤いマーカの局が5W、青いマーカの局が2W、黄色いマーカの局は5Wというレベルである。EU方面は日の出後の少し後が良いようである。

(4)TA局
2時頃と5時頃に受信できている。西欧にくらべ、少し早めな時間帯に良いときを迎えている。


この日はコンデションが思わしくなかったが、当局の500mWの微弱電波はなんとかウラル山脈を超えるレポートを頂いた。23時というまだ早い時間帯にHB9(スイス)局から-25dBのレポートを頂いた。距離は9575km、19150km/Wとなった。