アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

WSPRの運用(12月27日)

冬只中の7MHzのコンデションを把握するために、WSPRにて運用を試みた。0.5Wで運用、アンテナは北西方向に向けていた。VKやW方向からもレポートを貰ったが、最遠は午前4時頃にDJ9局、距離は9081km先から-23dBの値を頂いた。他のモードとの比較は、Interpreting WSPR Data for Other Communication Modesで紹介されており、CWでQSOするとすれば、-1dB程度が必要なため、ギャップとして、22dBが必要、出力が70W程度あれば、相手には届く。SSBだと、700Wが必要でQROしなければならなくなる。
こちらで受信した各方面の状況は以下の通り。

欧州(EU)は、朝4時から6時にかけて、入感した。信号強度は全体的に弱い。今は、グレイライン伝搬の時間が朝7時以降だと思うので、そのころのデータは無い。欧州のグレイラインの時間帯なのかもしれない。


北米方面は、WSPRで受信を始めた22時ごろには既にピークを過ぎたようである。信号が次第に下がっていることが分かる。信号のない時間帯は、こちらの送信時間帯だと思われる。


国内局が結構安定して入感していた。5Wの出力らしく、-12~-15dBにあるので、-14dBすなわち、200WならCWでQSOできるレベルである。SSBだと、1kW程度が必要。

CD78Jrの購入

前回、3.5MHzのアンテナ考察 - アマチュア無線家JH0ILLのつぶやきで紹介したCD社のCD78Jrを清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入してしまった。

実際はCD社から直送されたのだが、2つのパッケージで送られてきた。1つはアンテナ自身(長い方)、もう1つはチューナー部(小さい方)だと思われる。
面白いのは、ラベルの表記で”Super Compact Dipole Antenna For 3.5~3.8MHz(5-CH)"とあり、更に"Stealth Type Element"と記載されている。すなわち、メーカーは”見えないタイプのエレメント”と言っており、3.5MHzと思えないほどに小さいことを強調しているのかもしれない。
長さは11.9mしかなく、私の7MHzの2エレよりも小さいのだ。このマルチバンドタイプが330Vというアンテナのようで、同じチューナー部を利用していることが分かった。
330Vの特性を見ると、3.5MHz帯は3分割で、25kHzごとに分かれており、3.6MHzも使え、そして3.8MHzというように区分けされているようだ。
3.680~3.770MHzの間は使えないようである。バンド拡張以降に、実は3.8MHzでの運用歴が全くないため、これが何を意味しているかは分からないが、3.6MHzも使えるのはもうけものである。今現在は、短縮Zeppにより、3.525~3.550MHzしか使えない状況にあるため、今後、CW帯、そして3.550MHzより上、特にFT8が使える周波数での運用が可能となる。
現在のインバーデットV型Zeppに比べて、効率はどうなのかがとても気になるが、いままでの感覚では、全体的に地上高が上がった方が耳、飛びは良くなる傾向があり、特にノイズレベルの減少を期待している。EUの北欧からのCW信号は、現在、ノイズとの葛藤となっている。
ちなみに、7MHzで以前に使っていた垂直偏波デルタループに対して、現在のNB42Xにしたら、ノイズが本当に減ったのを実感しており、今回のCD78Jrもノイズ源から少しでも遠ざかる傾向があるのでちょっと期待している。また、短縮率は今の倍になるのだが、キャパシティハットの効率が良ければ、十分に補足できるのかもしれない。いずれも、超短縮タイプのアンテナであるため、あまり期待することは控えたいが、それでも、値段が高かった分、飛びは期待したくなる。

ログ管理の連携ソフトウェアの概要

現在、色々なログ管理ソフトウェアを扱っているが、私の使用しているソフトウェアについて、連携状態を紹介する。

入力手段は、いくつかに分かれている。通常のSSB,CWでの交信の場合は、Hamlogに直接、入力を行っている。Hamlog自身も、CATシステムに連携させているので、周波数、モード、時間の直接入力は不要である。コールサインと名前、QTHが主である。
他のモードは、Hamlogと連携をさせている。JT65,FT8はWSJT-XがJT Linkerを用いてHamlogに、MMTTYやMMVARIは直接Hamlogと連携している。
CTESTWINで入力したコンテストログは、CSVデータによりHamlogへ入力する。HamlogからはADIFデータに変換し、まずはQRZ.comのログにアップデートする。同じデータをeQSLにも同時にアップデートする。
下図は、QRZ.comのログ情報である。

QRZ.comへのログアップデートは、Settings画面で実施する。

Settings画面では、ADIFデータの入力、出力、そして、LoTWへの出力、ダウンロードができる。LoTWからダウンロードすると、QRZ.comが管理するアワード情報に反映する。

このアワード情報で、QSO出来ていないエンティティをみることが出来るし、また、QSLをCfm出来ていないエンティティについて、取得情報を得ることも可能。


eQSLへのADIFデータのアップロードは以下の画面で行う。

そうすると、eQSLの情報に反映される。

eQSLは各局、様々なデザインで頂くことができる。QSO後、直ぐに発行することが可能であり、しかもAwardにも使えるケースもある。
シルバーメンバーだと、eQSLにもアワードがあり、その情報を以下のように見ることができる。

また、Club logにもADIFデータは定期的にアップロードしている。
下図のように、DXCCチャートなどの分析ツールが備わっている。

また、アップロードしたデータを基に、OQRSにより、ペディションなどでのQSLの発行を依頼することができる。

このように、QSOのデータを活用している。