アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

3月1日(春のコンデション?)

いよいよ3月となった。春と言っても良い季節である。恐らく、他の方も同じだろうと思っているが、四季を月毎に表すと、3月から5月までが春、6月から8月までが夏、9月から11月までが秋、残りの12月から2月が冬ということが多いのではないだろうか?
3月と言っても、まだ、朝方は寒く、雪も降ることがある。しかし、四季の移り変わりに顕著なのが、短波で交信を行うアマチュア無線の世界なのである。春分・秋分を中心として、前後1ヶ月が最もコンデションの良いときと言われている。いままでローバンドしか出来なかったのが、夕方や夜になってもハイバンドも開けてくる。
今日は14MHzが23時になってもJT65で欧州の局が沢山聞こえた。ましてや10MHzとなると、欧州からの信号が力強く入感していた。以下が、それらのPSK Reporterの結果。

 上図. 受信したDXの信号 黄色:14MHz, 緑:10MHz

 上図. 当局を受信された情報 黄色:14MHz,  緑:10MHz


私からは、米国方面やオセアニア方面が入ってこなかったが、実際はそちらの方でも、受信されたとのレポートがあり、南米、アフリカを除き、オープンしていたことが考えられる。14MHzでは欧州で-20dB以下で、結構厳しいレベルだったことに加えて、欧州域内でのQRMが酷いのか、なかなか実際のQSOには至らなかった。JT9でCQを出すも、逆に当方がデコードできない状況もあって、14MHzでのJT65はもどかしい限りであった。10MHzでは、信号強度もそこそこにあり、CQ呼び出しで次から次に呼ばれる状態が続いた。CWでは、ロシア近郊が聞こえるだけであり、さすがJT65の実力だと改めて感じた。


このような夜に14MHzの欧州が開けるのは、冬場では無いので、少しずつかもしれないが、夜のDX交信がDXのメインストルリートと呼ばれる14MHzで出来るようになってくるのだろう。今週末にはARRL DX PHONEコンテストが行われるが、WとのハイバンドでのQSOも期待される。
さて、もうひとつ、私にとって、朗報がある。
漸く、QRA64,MSK144を始めとするデジタルモードの追加変更の審査が終了した。今回はこれらのモードに加え、ORILVIA,ROSにも出れるようになった。特に、MSK144においては、流星散乱による通信を目的としており、伝搬実験的な要素があり、とても楽しみである。ROSは14MHz以上のバンドで欧州で使われているモードであり、今後、どのように使うのかを調べて、挑戦していきたい。

2月28日

今日も帰宅は夜9時半となった。シャックに入ったのは10時を過ぎており、7MHzでの国内QSOはほぼ絶望的な時間である。DXSCAPEを確認すると7.017MHzで4S7ABがCQを連発していた。呼んでも、取ってもらえず、次第にフェードアウトしていった。SSBに移り、7.058MHz付近でビームを西北西に向けて、CQを連呼した。おもむろに、中国局を意識しての呼び出しである。中国局は我々日本人と同じく、あまり英語が得意でないせいか?、少しはにかんだ感じでコールをしてくる。今回は、私のCQと同じ周波数で彼もCQを出してきた。明らかにこちらを意識している。私は彼のコールを呼んだらすぐに応答してくれた。中国語を用いて話し出すと、安心したように話してくれた。北京市に住むOMのようだ。互いに59の信号レポートを送り短めにQSOを終えた。
この後、3.5MHzでSSBで8エリアのOMとQSO、しかし、いつものパタパタノイズで3.5MHzは諦めた。
今日は、7MHzでのJT65を試すことにした。それも、7.041MHzの国内向け周波数である。CQを連呼したが、国内がスキップし、ましてや夜11時を過ぎた時間では国内QSOをここでやろうと思う方はいないのだろう。7.076MHzに移ったが今日はふられっぱなしなのでQRTした。

2月27日

今日は、コマーシャルの関係で家に帰宅したのは、夜10時、夕食を終えた時はすでに10時半を過ぎていた。この時間では、コンデションが悪い昨今ではハイバンドは全く期待出来ない。更にローカルもQRTの時間、QSOはローバンドしか望めない。
それでも、いつも通りに、7MHzの状態からワッチする。SSBでは東南アジアからの信号のみが聞こえる。CWでは、7.017MHzでCQが聞こえる。RU3GF、ヨーロッパロシアの局である。アンテナを向けたら信号は599、短くコールしたらすぐに応答あり。レポート交換を済ませ、QSO成立。これが、CWでのQSOの良いところかもしれない。
3.5MHzに移り、しばらくバンド内をワッチ、いつものパタパタノイズは無い。ラグチューが至るところで聞こえる。3.538MHzから3kHz間隔で行儀よく周波数を使われている。互いに混信を与えず、狭いバンドを効率よく利用されるには最適な状態である。3.541MHzが空いていたのでCQを出す。何度か、呼び出したら、8エリアのOMからコール、半年ぶりの2バンドQSOとなった。次はロングでお願いします。
引き続き、5エリアのOMからコールあり、少しロングQSOとなった。アンテナはG5RVと呼ばれるマルチバンドにQRV可能なアンテナを利用されていた。サイズが大きいが、1.9MHzから使えるという。以前にQRZ.comで調べたとき、欧州のアマチュア局で多く使われているようだった。サイズが大きいことがあるが興味を引く。
その後、JT65に移り、3局とQSO。全て1ワット以下に出力を絞っての運用である。時間が少しかかるが、本当に最小電力でできるモードであることにいつも感心する。
本日は夜遅くのQRVであったが、計6局とのQSOであった。