アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

コンデションの変化

5月も中旬を過ぎ、夏至(2017年6月21日)にほぼ1ヶ月となった。そういう面では、気候は春のようであるが、実際のお空のコンデションはすっかり夏に替わったのだろう。
最近、DXScapeを見ていると、朝方の7MHzは影が薄く、それも早朝の一時になってきている。今日(5月19日)の朝も、6時過ぎにワッチをしてみたが、EUからの信号はごくわずか、7.002MHzでE31AがQRV、その上の方で幅広くJAが呼んでいる以外は、JAの国内が聞こえ始めている状態である。同時刻では、10MHzでEUや中近東がQRN混じりの中、聴こえてきている。14MHzでも、ときどき、アフリカの信号が聞こえてきている。結構、面白いコンデションである。しかし、Esがなく、国内コンデションが今一つであるときは、関係するかどうかは不明だが、18MHzのEUや中近東の信号も殆ど聞こえてこない状況である。もちろん、21MHz以上の周波数も期待薄なので、早々に7MHzにQSYする。昨晩(5月18日)は、22時頃に7MHzを聞き始めたが、長野からは、1エリア、9エリア、2エリアの近傍が比較的強く入感している。アンテナ的には、高打ち上げ角からの伝搬なので、あまり有利に働かない。また、QRNが強めで、海外局があまり強くない。それゆえ、近くの局を呼びに回り、QSOを楽しむことにした。
23時過ぎは、CWにQSY。7.029MHzで北米方面に向けて、CQを連呼。しかし、誰もお声掛けはなし。VOACAP GreylineでW6(カルフォルニア)の日の出時間を見れば、12:47UST(21:47JST)であり、既に日の出から1時間以上を経過している。かなり厳しい時間帯であり、かつ、ワッチ局も少ないことだろう(今後の反省として、暫くはCQを出さない)。
一方、14MHzは、腐っても鯛!コンデションが多少悪くとも、EU方面がしっかりと入感している。これからは、夜長をDXで楽しむ時間が来たのかもしれない。ただ、もう少し、コンデションがよければいいのだが・・・。
VOACAPでの今日現在の伝搬予測である。
EU(DL)への伝搬:


W(W6カルフォルニア)への伝搬:

14MHzでみれば、EU方面は、4UTCから22UTC(13時JSTから朝7時JST)までが可能性あり。W方面は、ほぼ1日中可能性あり。
主なQSO相手にはこと欠かない状況になった。

アンテナへの憧れ

5月16日、ローカルと久しぶりにお話しをした。ローカルは、良い機会であるからアンテナの建設を検討しているとのことである。
アマチュア無線を始めて、より遠くの局により強い信号をと思い、上級資格に憧れ、勉学に励み、自分の中で出来ることを行ってきたと思う。
私は中学のときに、電話級の資格を取得し、アマチュア無線を始めた。当初、もちろん10WでSSBによる運用、多くの学生さんのハムが当時おり、皆、少ない資金でワイヤーアンテナを張って、頑張っていた。ラグチューのときの話と言えば、必ず、信号の強さとコンデションの良しあしが話題となった。私のローカルの同級生は、21MHzのスイスクワッドを2階の屋根の上に上げた。私も手伝いにいったけど、自分のところでは体験できないような強い信号で海外局が入ってきたことに感動と羨ましさでいっぱいになった。資金のある人は、21MHzのCY154や218Cなどのアンテナを屋根の上に載せていた。聴いていると、自分のところでは殆ど聞き取れないような局とQSOをしていた。当時、私の家は、農業を勤しみ、長芋栽培のための竹の棒が沢山あったので、それを使って屋根の上に21MHzループアンテナやバードゲージアンテナ、ZLスペシャルなどをアンテナハンドブックを参考に作った。竹の棒で作ったアンテナは、それは良く飛んだ、風に・・・。
それでも、Wや北欧が聞こえてきたときに心が躍り、必死に呼んでも、まったく取ってもらえない思いがある。
その頃、DXとのQSOは、電信がいいとCQ誌での記事をみて、モールス信号を勉強し、1分間25文字の電気通信術と、工学・法規の試験を受けて、電信級を取得した。CW用に500Hzのフィルタを無線機に組込み、縦振り電鍵を使って、電信によるQSOに没頭した。アンテナは21MHz用のGPアンテナ、釣竿を使って2階の屋根の上に立てて、グランドラインを8本ほど設けたもの。10Wでの電信でCQを出すと、欧州から良く呼んできた。CWを手にしたら、DXがようやく出来るようになった。でも、ローカル局には、4エレHB9CV+100WでDXと国内QSOを稼ぐ局、CL15で全く聞こえない遠方局とQSOする局がいた。たまたま、ローカルから21MHzのアンテナを貰った。6エレのログペリアンテナと呼ばれるアンテナで、21MHzの3エレ短縮ビームの内、ラジエータがログペリアンテナで構成されたもの、自宅2階に漸く低いルーフタワーを建てて、回るアンテナを手にすることができた。高さ10mそこそこのアンテナであるため、耳は期待するほどではないものの、アンテナを回すと国内局がある程度の信号で入るようになった。
1アマ取得後、QROを検討し、ナガラの3エレビームHX-330を購入、いよいよ、14MHzもビームアンテナを手に入れた。7MHzと21MHzには、TA-22jrという2エレを使っていた。TA-22jrは7MHzが2エレであったが、耐電力が小さく、500Wには堪え得ず、結局、トラップが破損し、TD-40なるものに変更した。HX-330は、DXというより、14MHzの国内QSOを楽しむことができた。ビームはそこそこに切れて、こんな小さなアンテナでも使えることがわかった。TD-40は、7MHz用のロータリーDPであるが、地上高が10mそこそこであったためか?サイド方向のキレは殆ど無かった。
当時、500Wにて7MHzを運用したが、夜になると、6エリア、8エリアで2エレ+500Wの局がおり、夜遅くまで国内QSOを楽しまれていた。国内スキップのため、その局の相手がこちらには聞こえないのが当たり前と思っていた。
2016年、再開局を果たした。7MHzのツエップアンテナを地上高5mの高さに張って、CWを中心に国内QSOを行った。地上高が低く、出力は100W程度(本当は50Wであった)ではなかなか飛ばない状態であったが、それでも、東南アジアや中国など、聴こえる局は呼び、QSOが出来たケースもあった。少し、欲が出てきて、もっと、遠くへ飛ばしたいという思いがあり、釣竿による7MHzフルサイズのGPを検討、ラジアルが問題となり、VCHアンテナならと実験を行った。ベランダに上げたVCHアンテナはあまりよろしくなく、垂直デルタループの記事を見て、すぐに試してみた。飛びも改善されたと思ったが、7エリアの2エレHB9CVを上げている局が交信するUゾーンの局が全く聞こえなかった。また、7.025MHzより上でWとのQSOの相手が全く聞こえなかった。もっと大きなアンテナの憧れが生じ、Xに頼み込んで、数か月、漸く許可をもらい(500Wの申請より難しいと感じた)、夢のタワーを設けることに至った。
やはり、メインは7MHzである。5月18日、早朝、6エリアの局がCQを連呼、S9で入感。こちらから呼んだら直ぐに59の交換ができた。QSO終了後、相手局は再びCQを出す、何度かのCQの後、QSOしたときの交換レポートは45と言っていた。地域の差はあると思うが、両局ともS9で入感していた。EUに向けると、CW、SSBでDXが聞こえる。CWであれば、殆ど問題なくQSOに至るが、SSBだと、相手は59で入っているが、200Wではぎりぎりコールの確認を得られる状態。やはり、7MHzのSSBはある程度のパワーが必要なのか?これからも、Xとの交渉が続く模様・・・。

DXCC申請

以前からLoTWに登録して随時、アップデートをしてきたが、どうもLoTWのアプリが正常にならず、ライセンスキーファイルを読み込んでもエラーとなっていた。再度、LoTWについて確認し、注意深く、ARRLからのライセンスキーを読み込み、QRZ.comに登録したログファイル(adi形式)をダウンロード、読み込んだところ、成功した。
更に、QRZ.comでLoTWのライセンスキー.p12をアップデートし、ログファイルのダウンロードを行った結果、QRZ.comでも認識ができ、漸く、LoTWで登録されてQSOデータがリンクすることができた。その結果、LoTW上では、116エンティティに到達し、DXCCの登録ができるようになり、当日、ARRLに対して申請をした。78USDと登録料は高価であるが、致し方ない。また、QRZ.comが提供するAwardも複数で認証を受けて、漸くいろいろな面でひとつの通過点を通ったようだ。
LoTWについては、Mixedで116エンティティであり、CWは98と2つ足りない。今月末のWPXコンテストが有望である。
なお、eQSLの方は、相変わらず、収集ができず、DXとのQSOで必ずしも発行してもらえるわけではない。ただ、ロシアの局からの発行が多く、eQSLを用いて、ロシアのAwardに申請可能かどうかは確認が必要である。
JARLが発行するJCCやWAJAは、整理をして、申請をお願いする予定。紙の賞状が欲しく、LoTWではもらえないとのことで、方法を探ってみる。誰か知っていたら教えていただきたい。