アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

3月11日の夜(7MHz DX)

今日は、宮城沖を震源とする大地震が発生して8年を経過した日である。未だに爪痕が残り、また、被災をされた方々は、大変なところを過ごされたと思う。地震の際に、携帯電話などの通信手段が多くの方々を救ったとも聞いており、アマチュア無線も益々非常時の通信手段として備えをなしていくべきであると思う。
さて、3月11日、帰宅し21時半頃、いつも通りにHFのバンド内の状況を確認した。ロシアのWebSDRを聞く限りは、国内コンデションは芳しくなく、7MHz自体もDXすら殆ど聞こえないような状況である。WebSDRとして、ローカルの、といっても直線で50km程度離れている、安曇野市のWebSDRが公開されており、自分の設備でどの程度届くかを確認した。24MHz~7MHzにおいては、WebSDRの信号強度S5程度で全て届いており、意外に直接波でも遠くに届いていると感じた。そんなものを確認しながら、7.120MHzでCQを出す。ビームは、北北東方面である。コールバックがあり、UA0局のコールの後ろにYN2N局のコール、「あぁ!インドネシア局だな?」とビームを振り始めたが、ハムログにはニカラグアとの表示??、そう、中米ニカラグアからの信号のようだ。初エンティティをGet!!!。QSO後、JA8局が同局を同じ周波数で呼んでいた。応答なし・・・ここは紳士的に振る舞って、YN2N局を再コールしたら、未だ、聞いておられて、他のJA局が呼んでいるけど、聞こえないかを確認した。残念ながら、ノイズが強く聞こえないとのことで、JA8局に伝えて諦めてもらった。暫くワッチしても、誰もコールしないようなので、引き続き、CQを出し、目的?のJA局(札幌のOM)からのコールを頂いた。暫くQSOをさせて頂き、QSO終了後に再びCQ、でもどこからもコールは無かった。
3.5MHzを聞くと、強いOTHレーダーノイズがバンドを埋め尽くしており、諦めて、7MHzに戻る。7.015MHzでCQを出す。EU向けビームで何度かCQを出すも、コールが無く、北米ビームに切り替えた。すると、韓国、インドネシア局からコール。本命の北米局からは音沙汰なし。更にCQを出すと、ルイジアナ州の局、そしてラスベガスの局から呼ばれた。その後、周波数を少し上にQSY、EU方向にビームを切り替え、ロシアを含む東欧との交信。今日はそれよりも奥への伝搬は無かった。R4LC局は、私がカザフスタン局を呼んだところでコールされ、1KHz UPでQSYしたが、そこもダメ、更に0.5kHz UPでまたダメ、そこから1kHz UPして漸く交信できた。CWなのに、互いに息の合ったQSYが出来、意思の疎通がCWでも十分にでき、緊張感あるQSYができた。信号はとても強く、599+20dB、相手の出力はKW+2ELEということで、私の設備とほぼ同じ感じだった。25WPMのスピードで互いに交信し、とても歯切れのよいいい交信であった。
このように、7MHzのCW DXは、ノイズやQSBとの戦いをしながら、非常に楽しいひと時を与えて頂いた。交信の後の残響にも似た後味がとても良いのがCWでの交信である。この感じは、FT8はもちろん、SSBでも得られないものだ。

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