2024年 CQ WW DX コンテスト
2024年10月と11月にCQ WW DXコンテストに参加した。太陽黒点数が最高期を迎えて、ハイバンドが賑わっているようであるが、私の場合、週末は朝夕の短い時間しか参加できないため、この2年間は40mバンド(7MHz)だけのエントリーとしている。ハイバンドはかなり賑わっていたとの話であるが、日の出ている時間帯は無線も十分に出来ない状況なので、見ないようにしている。
いつもは朝方7MHzでEUに対してDX交信を楽しむようにしているが、コンテストとなると、正に設備差が大きく表れるときなので、どちらかというと私の場合は細々と参加する方になる。
今年の結果は、SSBが198交信、CWが284交信であった。
下のグラフがSSBの交信レートである。

下のグラフはCWの交信レートである。SSBと比較すると興味深い。

SSBとCWの交信局数の差は86局、両者共、CQランニングが出来たので局数が増加した。
SSBでは、局数の多くはYB(インドネシア)局を中心とするアジア・オセアニア、一方CWでは北米局が多いと思う。
この大きな差は、まず、SSBではYB局のアクティビティが寄与している。夜間の7MHz SSBを聞けば一目瞭然であるが、YB局がとても多い、コンテストというと参加してくる。したがって、東南アジア方面から良く聞こえてくる。一方、北米方面は、私の自宅から100mのところに山の麓があり、山が遮っている。恐らくダイポールアンテナでも十分に聞こえてくる信号が、私のところでは聞こえない。中米のDXペディションでは、皆が呼んでいるのに聞こえないということがこれまでに何度も経験している。だから、北米方面に対してCQランニングが出来ない。聞こえないのである。
CWについては、残念ながらYB局が殆ど期待できない。今回も2局しか交信できなかった。しかし、信号レベルは低くても、CWという特徴から、北米局も弱いながらピックアップすることができる。また、北米局は比較的CWが好きな方が多いようである。特に、北米のグレイラインパスの時刻には、沢山の北米局からコールを頂いた。
EU方面は、SSB、CW関係なく、殆ど呼びにまわる。CQランニングする周波数も見つからないし、CQランニングしても殆ど呼ばれそうもない。それでも、JST22時台で、アンテナを北西に向けたCQランニング中、いくつかのEU局からコールされた。
EU局との交信は、朝方5時半から7時ぐらいまでであった。信号が強い局も弱い局も、呼べばコールバックがある。SSBとは異なり、QRMに強いCWならではである。7.000~7.080MHzぐらいまで幅広く出ていた。朝方、SSBの国内交信ではCWがかなり邪魔だったのではないだろうか。EUのコンテスト局の設備が凄いのだろうけど、25日の朝9時近くまでEUとCWで交信ができたのは少しうれしかった。
なお、JA局に多くて気になるのが、CWのサイドの広がりである。信号が強いだけに、クリック音が近くのDX局の信号を潰されることが度々あった。最悪な信号は以下の信号である。これは、Kiwi WebSDRで北米のSDRから見たものである。ちなみに、7.029MHzの信号は私のものである。7.025MHzが3エリアの某局の信号。この局がここでCQを出すと、前後3kHzあたりはつぶれてしまう。信号強度は、私の信号強度と似たり寄ったりである。
私は、CWのライズタイムをIC-7610の最長8mSに設定している。そうすると、周波数の広がりが少ない。人が聞いてもCWの信号は聞きやすい状態である。
北米のSDRで聞いても、7.025MHzの局は周囲に幅広くクリック音をばらまいていることが分かる。やはり、マナーの面で自分自身の信号には気をかけてほしいと思い。

以下はIC-7610でCQランニングするスーパーステーションの信号を聞いたものである。
JA3のクラブ局でものすごい強い信号の局である。しかし、サイドの広がりが殆どない。波形もとても綺麗な波形である。

これも6エリアのスーパーステーションである。

この局はJA3局とほぼ同程度の信号強度であったが、サイドの広がりは2倍ほどある。波形をみると、立ち上がりが少し急峻である。これだけで、500Hz離れたDX局の信号へのQRMが生じる。
更に、JA局でスーパーステーション局と較べて20dB程も弱いけど、サイドが広がった局である。立ち上がりが急峻であることがわかる。

このように、CWのライズタイムは他局へのQRMをかける可能性が高いので、是非、ライズタイムを大きくして、きれいな信号にしてほしいと思う。クリック音がバリバリ聞こえるのがスマートでないと誰もが思うのではないだろうか。メーカーもディフォルトの設定をもっと長いものにしてほしいものだ(IC-7610のディフォルトのライズタイムは、4mS)。
コンテストの振り返りをすると・・・
- CWではゆっくり打たずに、25WPM以上の速さで打つことを心がけよう!
遅いと取ってもらえず、また、相手のコールバックが聞き取れない場合がある - CWのライズタイムを伸ばした方が周囲にQRMの迷惑をかけない。