アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

WSPR分析Ⅱ


WSPRは夜間、就寝していたり、シャックに居ないときに、ビーコンと受信を行い、そのデータを記録として残せるという非常に便利なシステムである。普段、良く使う7MHzの伝搬状況を調査する上でも、暫くの間、運用を行ってみたいと思う。
条件:
周波数: 7.040158MHz(付近) WSPR(FSKモード)
出力: 500mW(測定器による計測)
リグ: Kenwood TS-480HX (プリアンプ等の設定なし、USBモード)
アンテナ:18m高 2エレ,315度(北西ビーム固定)
運用時間: 2017年11月12日22:20~13日6:48


☆送信による各レポータからの報告によるデータ
(1)JA8局からの当局の信号レポート
22時ごろは-5dBよりも高い信号は急速に減衰し、-18dB程度となった。その後、早朝には更に減衰した後、朝7時頃に-4dB程度に回復した。
国内のスキップによるものと考えられる。

(2)アジアンロシア局
夜中にコンデションが上がり、当方の電波を受信して頂いたようだ。3時過ぎには、レポートが無くなっている。これは、コンデションというより、停波ではないかと思われる。

下のグラフは、当方で受信した信号である。何故か?強く入っている時間帯にこちらからの信号のレポートが無い。3時過ぎに、聞こえなくなっている。

(3)VK2局とVK5局
VKには、WSPRを運用している局が多く、下記の2局は当方の信号を常に受信していた。局所的に状態の違いがあるものの、夜間を通して安定していた。

(4)JA5局
恐らく常に信号は出していたと思われ、スポットで受信していただいたものと思われる。
23時以降は、コンデションの低下により信号は受けてもらえなくなった。


☆当方が受信した局
(1)国内局1エリア
お隣の群馬県の局らしい。7MHzで常にビーコンを発信しているようで、出力も50Wと大きく、海外局からみれば、7MHzのパイロット局にすると良いと思える。
夜のため、スキップ状態となっており、6時過ぎから急激に上昇していることが良くわかる。

(2)VK局
両方とも5Wの局である。0時から4時にかけて、特に1時前後を中心に信号の上昇がみられた。

(3)DL局
3局のドイツ局の信号が受信できた。4時台の赤いマーカの局が5W、青いマーカの局が2W、黄色いマーカの局は5Wというレベルである。EU方面は日の出後の少し後が良いようである。

(4)TA局
2時頃と5時頃に受信できている。西欧にくらべ、少し早めな時間帯に良いときを迎えている。


この日はコンデションが思わしくなかったが、当局の500mWの微弱電波はなんとかウラル山脈を超えるレポートを頂いた。23時というまだ早い時間帯にHB9(スイス)局から-25dBのレポートを頂いた。距離は9575km、19150km/Wとなった。

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