アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

CQ WW WPX SSB Contest 2021

今年は、久々にWPX SSBコンテストに参加した。
といっても、ひとつのバンドに比較的短い時間の参加に留まった。故に、結果としては少々、物足りない感じであるが、久しぶりに交信を楽しんだことは事実である。また、IC-7610によるメジャーなDXコンテストはこれが初めてかもしれない。
結果はというと、以下の通りである。

全体で74交信、アフリカ大陸はできずという状況、それも3月27日夕方から28日の朝にかけてである。グラフ表示の運用時間は13.5時間とあるが実際には、以下の通り。
①3/27 17:11~17:22
②3/27 20:41~22:19
③3/28 0:27~1:49
④3/28 5:43~6:28
4時間10分間の運用である。1時間あたり17局という交信レートであった。
日曜日の朝方は、睡眠時間が3時間半しか得ていないため、日曜日の午後は2時間の爆睡、その他の用事もあり、日曜日の朝以降は無線の運用すら行わなかった。睡眠時間を確保するため、月曜日の朝の睡眠時間は、7時間を得ている。
今回は7MHzだけにしたのは、7MHzが好きであることもあるが、あまり日中の活動する時間に影響しないスマート?な交信を考えたためである。そこで、無理せず、SSB DXコンテストでは、私の設備ではあまり期待できないCQランニングは1回のみ実施であった。
しかし、7MHzでのコンデションの移り変わりという、ぞくぞくするような気持ちを味わうことができたのが一番の報酬であった。


運用時間とその状況を以下に記す。


①3/27 17:11~17:22
夕方であるが、この時間は中南米、北米が聞こえる時間帯である。コスタリカ、ブラジル、アルゼンチン、そして、USAとの交信をした。いつも感じるのは、北米局の耳の良さである。とてもスマートな運用という感じである。今年は、いつも見られる有名なコンテスト局が聞こえなかった。


②3/27 20:41~22:19
この時間帯は、北米と東南アジアが中心。特に東南アジア(実際にはオセアニアのエンティティ)であるインドネシア局が多い。夜、時々、インドネシア局と交信するケースがあるが、彼らは非常に良いアンテナを持っている局が多く、出力も比較的大きい。東南アジアの方は凄まじい混信状態が生じているのだろう。丁度、今が真夏(太陽が真上)にあり、この時刻になっても、国内コンデションは落ちていないはずだ。それゆえ、インドネシア局同士や隣国との交信が多いようだ。JAから、コールするのになかなか取ってもらえないことは、それを考えれば納得できる。


③3/28 0:27~1:49
夜中の0時をまわると、Uゾーンが入感してくる。そして、比較的近い北欧、東欧が入ってくる。7MHzで東欧を狙うとしたら、この時間帯がいいみたいだ。先方での混信も少なく、なんとか交信に至るケースが多い。


④3/28 5:43~6:28
いままでの経験上、日の出時刻より前の時間帯での交信は、7MHzでは本当に難しい。3月28日の日の出時刻は5時40分なので、その直後から45分程度の運用である。狙いは一地域。
欧州である。私の設備で、西欧ができる数少ない時間帯でもある。かなりの強さで聞こえて来るが、実際に取ってもらえるのは僅かである。2エレ+kWでも、コンテスト時はとてもむずかしい。聞いていると、3エレ以上のビックガンの方々も、結構、苦労している。
QRT直後に、フィンランドのWebSDRにて、受信した7MHzの状況である。

非常に混雑している上、強い局で周波数が広がった局(スプラッターと思われる)がみかけられる。こんなところに、JAからの弱い信号が出ていても、取ってもらえることは難しい。
IC-7610での運用で、普段はフィルタ帯域を3kHz、送信帯域を2.9kHzとしているが、コンテスト時は、送受信共に2.4kHz帯域にして、混信を減らすように考えて運用はしている。
それでも、今回のコンテストは、コロナ禍ということからか、強い信号のアマチュア局が今一つ少なかった感じがした。それでも、十分に楽しめたことが良かった。CWに較べて、SSBの方は、IC-7610の優位性は感じられなかった。やはり、運用時刻全般でデジセルを入れて、オーバーフローを減らすことはできたが、7.200MHzに出る中国放送が問題。デジセルの特徴から、周波数が近いとあまり効果がない。そういう面では、アマチュアバンド毎にバンドパスフィルタを入れてほしいと感じることもあるが、北米などは7.200MHz以上もOKとなっているために難しいのだろう。したがって、SSBでの運用ならIC-7300でも遜色はなさそうである。なお、1.8kHzという狭帯域のフィルタ設定があるが、試すことを忘れていた。スペアナ機能は、残像機能が便利で、そこに合わせて待っていれば、どこかの局が声を出す。その場合、周波数は固定したFIXモードである必要がある。CENTモードだと、残像が残っても、ダイヤルを動かすと意味が無くなる。IC-7610などICOMの無線機も、KENWOODやYAESUと同じくダイヤルと同期して動いてくれるといいと感じる。

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