アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

CQ WW DX Contest 2018 CW

11月24日~26日に行われたCQ WW DXコンテストのCW部門に今年も参加した。今年のコンテストも、昨年同様に良いコンデションに恵まれ、多くの局とQSOが出来た。先日のSSB部門に比べて、ローバンド3.5MHz、7MHzでの局数の伸びが顕著であった。今年も昨年同様にHigh Power部門での参加である。それもNon-Assistedでの参加である。Assistedに比べて、いつも使っているDXクラスタやRBNからの情報が無い分だけ、設備が十分でない私にとっては不利な状況にある。ちなみに、去年はAA部門(All band Assisted)に出ており、0エリアでは3位だった。まあ、私にとっては、1kW QRO後の最初のWWDX CWなので、まずは手ごたえが変わったのかを確認するつもりであった。
今年の成果は、全てで579 QSOとなり、昨年の2倍のQSOとなった。内訳は、以下の通り。

という結果である。

QSOレートは以下の通り。


私の性格なのか、常に参加していたわけではなく、1日目は、9時から夜0時まで14時間は、夕食の準備と食事を除き、ほぼ、連続してQRVした。2日目は、用事などもあり8時間のみのQRV。3日目は、3時間のみのQRVとなり、48時間中、25時間、52%のQRVとなった。特に初日は、少し風邪っぽく、微熱、頭痛があるため、頭痛薬を服用、集中力に欠け、CQランニングをすると、間違いだらけで、ほぼ呼びに回った。全体でCQランニングを実施したのは、2日目の朝の14MHzのみであった。特に、日曜日の朝は、寝坊。6時過ぎに起き、チャンスを自ら逃してしまった。ただ、今回は200Wから1kWにQROしたため、以前のように呼んでも応答が全くないという厳しい時間帯は無く、呼べばQSOに繋がった。コンデションが悪い状態や混信が酷いときは、7dBの差がかなり大きく感じた。
1日目朝、21MHzの信号は殆ど聞こえないため、14MHzからのスタートを切った。午前9時を回ると、私の設備で聞こえるのは、北米西海岸エリアが主であり、また東南アジアの信号が比較的強力だったので、ビーム方向をほぼ45度(北東)に向けたままで、北米を呼びながら、聞こえてくる東南アジア局に対しては逆ビームで呼んでいった。
お昼頃は、21MHzと14MHzを行き来しながら、13時頃まで21MHzでEUのオープンを期待したが、あまりよろしくなかったので、結局14MHzに戻った。16時過ぎに、再び、21MHzを聞いたけど、やはり、思わしくなく、7MHzにQSYして、以後、夜0時まで7MHzでQSOを続けた。7MHzでは6Y3TジャマイカをWkd。信号が弱くて厳しかったが、1時間程経過しても出ており、それもかなり強い状態であった。夜遅くになると、3.5MHzにQSYしてみた。いままで設備の関係もあり、3.5MHzでのコンテスト参加はあまり無かったけど、今回は、1kW WROとアンテナの変更があり、出る価値があると判断した。過去に、朝、3.5MHzでのDXとQSOするJA局の強い信号を憧れたことがあった。それを今回は、自分もちょっと近い体験することができるかもしれない。3.5MHzでは、中南米はできなかったものの、北米からオセアニアにかけてはQSOできた。
2日目、6時過ぎに起床。既に日は上り始める段階となっており、少し機会を失った状態となった。先日のSSB部門のときと同じく、7MHzのQRV直後には、14MHzに出向きたいと考えていた。朝方、3.5MHzで2局のEU局とQSOして、その後、そそくさと7MHzへQSY。7時半までの1時間弱の中、EUのメジャーな局を中心にQSOを行った。7時半には少し後ろ髪を引かれつつ、14MHzにQSY。北米東海岸が安定して入感している。それも、14.001MHzから1kHz間隔で御行に良く入っている。周波数を上がっていくと、いくつかカリブ局らしいパイルを確認したが、9時半から用事で出かけなければいけないので、やはり短時間でのQSOを考え、北米中心に呼びに回った。自宅に再び戻ったのは、15時過ぎとなっており、21MHzの様子が気がかりであった。11月の後半であるが、昨年の同コンテストでも、21MHzはいくばかりか聞こえており、QRMが比較的少ないため、応答率が高く、結構、楽しいバンドである。1日目はダメだったのだが、1週間前のLZ DX CONTESTでは東欧ぐらいまでは入感した。16時過ぎになると、EUロシアや東欧が開けてきた。更に時間を経過すると、イタリア辺りともQSO出来るようになった。とはいえ、相変わらず、多いのはロシア局であるが。1日目は、7MHzに移ったが、ここは、1日目で経験のない14MHzにQSYすることとした。それは正解のようで、前日に出来なかった局とのQSOが出来た。コンデションの良い時間帯は短いと考えたが、18時になったら、夕食の準備、そして夕食を取るためにQRT。3日目は週初めの仕事が控えており、無理できないので、早く寝て、早朝に少しQRVすることとした。
3日目、朝4時過ぎに目覚めた。本当は2時半に一旦、目が覚めたのだが、ここで起きてしまうと、月曜日の仕事に差し支えるので、もう一寝入りし、4時となった。許されている時間は、6時半ごろまでの2時間半である。一番興味がある3.5MHzにまずはQRVした。正解で、イギリスなどのEU各局、そしてたなぼたとして、EA8カナリア諸島をWkdした。かなりうれしい。それから、7MHzにQSY。QRMが厳しい中、559~599レベルの局を中心に呼び続けた。200Wのときは、かなり厳しい状況だったが、1kWでは応答率が格段にあがった。おかげで、昨年は見向きもされなかったCN局をWkdできた。
結果:

21MHzを除いて3バンドでAFとQSOした。7MHzと14MHzでWAC成立。14MHz中心のコンテストとなった。

ゾーンは、上記通り。南半球が少ないのは、ビームをあまり向けないためかもしれない。


気づいたこと:

  • 同じ1kWでも、SWRが高くなると応答率が低下した。
    ー3.5MHzのCD78jrは同調幅が狭い。出力(進行電力-反射電力)が同じでも、だめ。

  • その場合、リニアの調整をきちんとしなおしてあげれば、改善する。

  • 700Wと1kWでの差が大きい。DXから見向きされない700Wが1kWでフルコピーしてもらえた。

  • CW速度は26WPM程度が一番快適。27WPMにすると、相手のミスコピーが多くなった。

  • CTESTWINは便利だが、やはり応答性の自由度を上げるには、自らパドルを操作した方がいいと感じた。

  • 3.5MHzでは、みな厳しい状況下でQSOしている。自分だけが取れないのでなく、耳の良さそうなOMもあまり変わらない。

  • 7MHzでは、プリアンプを入れると騒めきが大きく聞き取りにくいが、プリアンプが無いと少し弱い局は聞き取れない。3.5MHzではプリアンプを入れると、使い物にならない(これは、高級機になると、解消されるかも????使ったことがないので分からない!)。

  • QSKモード(FULL BK)をつかっているっぽいDX局がいる。当方の場合は、リニアアンプは問題ないがTS-480HXのリレーはうるさくて信号が聞き取れなくなる。

  • CD78jrはDXにおいて、ヌル点(サイド)とそれ以外で大きく信号が変わる。ヌル点ではSが振れなくても、向けるとS3~5程度になる。

  • NB42Xでは、DX局のサイドではS1~2程度でも、フロントとなるとS9になる。バックで呼ぶと1kWでも取れず、フロントに向けると取れることがある。

  • 恐らくだが、3dB程度の差はDXでは非常に大きい。NB42Xのフロントは4.5dB程度なので、ものバンドの3エレとなると、その差は、S2以上違うのだろう

以上、まずは報告する。

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