アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

アンテナへの憧れ

5月16日、ローカルと久しぶりにお話しをした。ローカルは、良い機会であるからアンテナの建設を検討しているとのことである。
アマチュア無線を始めて、より遠くの局により強い信号をと思い、上級資格に憧れ、勉学に励み、自分の中で出来ることを行ってきたと思う。
私は中学のときに、電話級の資格を取得し、アマチュア無線を始めた。当初、もちろん10WでSSBによる運用、多くの学生さんのハムが当時おり、皆、少ない資金でワイヤーアンテナを張って、頑張っていた。ラグチューのときの話と言えば、必ず、信号の強さとコンデションの良しあしが話題となった。私のローカルの同級生は、21MHzのスイスクワッドを2階の屋根の上に上げた。私も手伝いにいったけど、自分のところでは体験できないような強い信号で海外局が入ってきたことに感動と羨ましさでいっぱいになった。資金のある人は、21MHzのCY154や218Cなどのアンテナを屋根の上に載せていた。聴いていると、自分のところでは殆ど聞き取れないような局とQSOをしていた。当時、私の家は、農業を勤しみ、長芋栽培のための竹の棒が沢山あったので、それを使って屋根の上に21MHzループアンテナやバードゲージアンテナ、ZLスペシャルなどをアンテナハンドブックを参考に作った。竹の棒で作ったアンテナは、それは良く飛んだ、風に・・・。
それでも、Wや北欧が聞こえてきたときに心が躍り、必死に呼んでも、まったく取ってもらえない思いがある。
その頃、DXとのQSOは、電信がいいとCQ誌での記事をみて、モールス信号を勉強し、1分間25文字の電気通信術と、工学・法規の試験を受けて、電信級を取得した。CW用に500Hzのフィルタを無線機に組込み、縦振り電鍵を使って、電信によるQSOに没頭した。アンテナは21MHz用のGPアンテナ、釣竿を使って2階の屋根の上に立てて、グランドラインを8本ほど設けたもの。10Wでの電信でCQを出すと、欧州から良く呼んできた。CWを手にしたら、DXがようやく出来るようになった。でも、ローカル局には、4エレHB9CV+100WでDXと国内QSOを稼ぐ局、CL15で全く聞こえない遠方局とQSOする局がいた。たまたま、ローカルから21MHzのアンテナを貰った。6エレのログペリアンテナと呼ばれるアンテナで、21MHzの3エレ短縮ビームの内、ラジエータがログペリアンテナで構成されたもの、自宅2階に漸く低いルーフタワーを建てて、回るアンテナを手にすることができた。高さ10mそこそこのアンテナであるため、耳は期待するほどではないものの、アンテナを回すと国内局がある程度の信号で入るようになった。
1アマ取得後、QROを検討し、ナガラの3エレビームHX-330を購入、いよいよ、14MHzもビームアンテナを手に入れた。7MHzと21MHzには、TA-22jrという2エレを使っていた。TA-22jrは7MHzが2エレであったが、耐電力が小さく、500Wには堪え得ず、結局、トラップが破損し、TD-40なるものに変更した。HX-330は、DXというより、14MHzの国内QSOを楽しむことができた。ビームはそこそこに切れて、こんな小さなアンテナでも使えることがわかった。TD-40は、7MHz用のロータリーDPであるが、地上高が10mそこそこであったためか?サイド方向のキレは殆ど無かった。
当時、500Wにて7MHzを運用したが、夜になると、6エリア、8エリアで2エレ+500Wの局がおり、夜遅くまで国内QSOを楽しまれていた。国内スキップのため、その局の相手がこちらには聞こえないのが当たり前と思っていた。
2016年、再開局を果たした。7MHzのツエップアンテナを地上高5mの高さに張って、CWを中心に国内QSOを行った。地上高が低く、出力は100W程度(本当は50Wであった)ではなかなか飛ばない状態であったが、それでも、東南アジアや中国など、聴こえる局は呼び、QSOが出来たケースもあった。少し、欲が出てきて、もっと、遠くへ飛ばしたいという思いがあり、釣竿による7MHzフルサイズのGPを検討、ラジアルが問題となり、VCHアンテナならと実験を行った。ベランダに上げたVCHアンテナはあまりよろしくなく、垂直デルタループの記事を見て、すぐに試してみた。飛びも改善されたと思ったが、7エリアの2エレHB9CVを上げている局が交信するUゾーンの局が全く聞こえなかった。また、7.025MHzより上でWとのQSOの相手が全く聞こえなかった。もっと大きなアンテナの憧れが生じ、Xに頼み込んで、数か月、漸く許可をもらい(500Wの申請より難しいと感じた)、夢のタワーを設けることに至った。
やはり、メインは7MHzである。5月18日、早朝、6エリアの局がCQを連呼、S9で入感。こちらから呼んだら直ぐに59の交換ができた。QSO終了後、相手局は再びCQを出す、何度かのCQの後、QSOしたときの交換レポートは45と言っていた。地域の差はあると思うが、両局ともS9で入感していた。EUに向けると、CW、SSBでDXが聞こえる。CWであれば、殆ど問題なくQSOに至るが、SSBだと、相手は59で入っているが、200Wではぎりぎりコールの確認を得られる状態。やはり、7MHzのSSBはある程度のパワーが必要なのか?これからも、Xとの交渉が続く模様・・・。

×

非ログインユーザーとして返信する