アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

2018 CQ WW DX RTTY Contest

9月29日から10月1日朝までRTTYの全世界レベルのコンテストが行われた(行われている)。これを書いているのは、まだ、9月30日の夜であるが、台風24号の接近のため、アンテナはすでにクランクダウンしてあり、もう出る予定は無い。従って、 現時点をもって報告をする。
実は私事ではあるが、9月25日の夜に発熱、26日~28日まで扁桃腺を起因とする風邪に悩まされ、39度までの高熱に冒され、体調が漸く回復したところでの参加であった。無理も出来ず、リクライニング椅子を使って、横になりながらの参加となった。喉の痛みは残ったけど、RTTYのため、一切、喋ることはなく、水を飲んだり、のど飴を舐めながらの参加となった。
無理も出来ないため、早朝に起きて、7MHzに出るなどのことはしなかった。
結果は、以下の通り。

235QSOでマルチは131となった。今回は、クラスタ等の情報は一切得ない、ワッチして、呼ぶ、CQを出すというノンアシスト部門での参加を行った。

夕食、睡眠はしっかりとった。

南米が1局も取れなかった、と言うより、聞かなかった。残念ながら、14MHzは普段、EUとQSOする以外は殆ど出ていないため、南米がどの時間帯に聞こえてくるかがはっきりしていないことが一番の要因である。アフリカは、夜、EUの奥からマデラ島の局が聞こえて、Wkdできた。

殆ど、14MHzでの運用で、夜すこしばかり、ローバンドに行ったが殆ど駄目であった。7MHzには、AADX同様に、コンテストを狙ったように、一番の周波数7.040MHzを中心にOTHレーダーノイズが強く出ており、QSOは難儀したし、そのせいか?QRV局も少なかった。
21MHzと28MHzの少し昼間だけ少しオープンしたけども、近くだけで、EUや北米・南米は聞こえなかった。


WWDX RTTYは、確か初めての参加となる。WW WPX RTTYは過去に参加したことがあるので、CTEST WINとMMTTYエンジンのコンビによる運用はそれほど大変ではなかった。
ただ、今回の運用では、FSKモードでなく、AFSKモードでの運用となった。理由は、TS-480のFSKでの信号は、リニアコントロール信号と同じコネクタに存在しており、リニアアンプを利用する場合は現状、AFSKモードにしなければならないといった簡単な理由である。
AFSKにした場合は、LSBモードとするため、実際の周波数を得るのは難しい。WW DX RTTYでは国内交信も得点となるが、国内交信が可能な周波数であるかが微妙な場合は敢えて呼ばないことにした。
RTTYでは、帯域が小さくで十分なため、LSBモードにて270Hz CWフィルタを使って、IF SHIFTをまわして、必要な周波数域を聞けるように定めて、運用した。IF SHIFTは、隣り合う信号をどちらかに移動させることで排除可能なためにとても便利であった。また、270Hzフィルタを入れることで、強い局によるAGCによる抑制が起こらず、とてもよいS/Nで聞くことができた。
MMTTYエンジンも十分に期待にこたえてくれた。
なお、28MHzは免許上200Wまでしか出せないが、他の周波数はRTTYも1kWまで許可されているため、エキサイタの出力をいつも可変できるようにして、通常は50Wのエキサイタ出力、アンプでは600W程度での運用を行った。特にCQを連呼する場合は、アンプの排気ファン温度を監視しながら、80℃を目安に調整を行った。やはり、どうしても相手が取れないことがあり、その場合は、エキサイタ出力を70Wにして、デジタルモードではじめての1kW出力も出してみた。アンプもアンテナも余裕があるようで、14MHzの20時台のQRMが非常に多い時間帯は大変に重宝した。
RTTYは、信号強度の差がはっきり優劣を決めるようで、パイルのときに、強い局に勝つことは殆どといって無かった。また、耳の差が大きく、大きなアンテナを持つ局は、こちらでデコードできない局を悠々とデコードしていた。優劣ははっきりするのがこのモードかもしれない。
台風の対策として、アンテナを下げた後、200Wで強く入っているEU局を呼んだが、5局呼んでもすべて無視された。WPX RTTYのときも感じたことだが、RTTYコンテストはパワーが必要である。
また、今回は、21MHz以上が殆ど聞こえない状況であった。それに対して、14MHzは混信を伴い、出るスポットが無いほどに盛況であった。RTTYモードという特殊性もあるのか、14MHzでなければ、このコンテストはあまり楽しめないという感じである。
SSB/CWでの常連局はRTTYにも出ており、みなコンテストが好きなのだなぁと思ったところである。
なお、コンテスト局はいくつものタワーを持ってアンテナファームを作っていることが多いが、何故、同じバンドのアンテナを複数持っているのかが不可解であった。このコンテストで、その必要性がわかった。本当に沢山の局とQSOする上位入賞局となると、1局あたりの時間が短時間である必要性がある。たとえば、EUにアンテナを向けていてCQを出すと、何度か、VKあたりから呼ばれることがあった。しかし、アンテナがEUに向いているために、相手のコールが読み取れない。結果として、アンテナを回すしかないのだけど、コンテストにはその時間が無いのである。そのため、もう1本、アンテナがあり、その局とQSOできる程度のことができるならそれが良いと感じた。現在の収縮型アンテナでは、バックに切り替えることが即座に可能なようなのでそれも便利だと思う。


なお、CTEST WINを使う中、一点だけ、思うようにいかない問題があった。それは、バンド切り替えのとき、自分のコンテストナンバーが以前のものに変わってしまうという問題である。
今回、シグナルレポート+Zone番号(25)がコンテストナンバーなのだが、この25が、バンドを切り替えると09になったり、年齢になったりと以前に使っていた番号になってしまうようだ。
なんども、失敗していた。
後は、AFSKモードで運用してから、送信時にコードが送出されないという問題が何度も発生した。原因は不明。


PS 現在、9月30日 21時半であるが、外の雨が激しくなってきた。風も出てきたようだ。
いよいよ、台風が近づいてきた。無事を祈ろう!

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