アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

CQ WW DX CONTEST

10月第4週はWW DX CONTESTの日である。今年も、昨年に引き続き、Phone部門に参加した。本当は、少し出てやめる予定であった。10月28日9時から14MHzで幾局ばかりの北米局相手にQSOをしたまでであった。しかし、10月29日の朝5時半に目覚めてしまい、仕方が無いので、シャックに出向き、7MHzのSSBを覗いた。少し、EU各局が多く聞こえていた。昨年は、100W機ではなく50W機でSSBで一生懸命に呼んだところ、数局が私の信号を取ってくれたので、今年も気をよくして呼びまくったのが事の始まりである。
コンデションが良かったのが幸いし、且つ、出力6dB増の効果はダテではなく、7MHzで20局ものEUとQSOが成功した。もう少しでアフリカ(モロッコ)も取れそうだったのだが、途中で相手が受信をあきらめてしまった。呼ぶときの苦しみは以前と変わらず、近場のEUロシアだとフルコールで取ってもらえることもあったが、殆どは、フルコールでとってもらうことなどなく、JH0で始まり、サフィックスが取れるまでに時間を要する。そして、これが思うよりも疲れる。
7MHzのバンドが少し収まってきたら、21MHzにQSY、北米が珍しく聞こえていた。すると、ブラジルを代表とする南米だけでなく、カリブ海に面したち中米が結構聞こえている。パイルに参加し、私にとって、新しいエンティティを得ることができた。一旦、用事で出かけ、お昼頃に帰ってきた。14MHzでは南米が強く入っており、結構、立て続けにQSOができた。
それから、午後は、21MHzにQSY。朝のコンデションが良かったので、もしかすると今年は聞いたことがないEUの信号も聞こえるかもしれないと期待をしてQRV。最初は、東南アジアとオセアニアを中心にビームを向けて、ワッチ、聞こえる局を呼びまわった。VKがとても強く、S9+20~40dBの強さで入感していた。200W+4エレで殆ど1発コール。14時を過ぎたころから、EUロシアが聞こえてきた。それもかなり強い信号であった。その後は北欧・東欧が次第に聞こえだし、7MHzのような混信の中、西欧が聞こえ出してきた。西欧が聞こえ出すと共に、EUロシアの信号は少し弱まっている。ほぼ、7MHzの国内の混雑ぶりで、21.200~21.350MHzの間が埋まっている。こんなに良いコンデションなので、とても面白い。
今日もアフリカエリアのEA9が入感し、懸命に呼んだが、EUの壁が強く、まったく歯が立たない状況であった。
夕方16時頃まで21MHzで遊び、7MHzを聞いたら、今度は南米が力強く入感、南米だけで7局もQSOできた。SSBでのQSOでは結構珍しいと思うので、SSBでのNEWが増えた。
それから、夕食の用意のため、一旦、シャックを離れた。19時頃に戻り、14MHzを聞いたが既にロングパスが終わっていたようで、ショートパスの局が入っていただけである。
14MHzでは、西欧の局もかなり聞こえたし、信号も強かったが、殆ど無視、またはやっと相手に伝わる状態。これは、自分の信号が弱いということより、EU域内で非常に大変な混信の状態なのだろうと思われる。それは、混信を避けて、わざわざ、バンドの隅っこに出る局も多いからである。
仕方が無いので、14MHzは早々にあきらめ、7MHzに移る。7MHzでは、今回、北米があまり聞こえない。そればかりか、信号が少し弱い。高いほうで、VK9CZが出ていた。ノイズが多く、聞くのが大変であったが、最初に呼んだときは、JH0までを取ってもらえたが、難しいとあきらめられた。しかし、30分程度を経過して、再度呼ぶとき、信号強度がS2程度上がっていたので難なくとってもらえた。やはり、一番はコンデションが効くようである。
10月30日の朝、7MHzのコンデションは昨日に比べて少し落ちているが、新しい局が4局増えた。いずれも、SWRが高い周波数では、100W程度しか出ないため、いまひとつ、応答率がわるいようだ。7MHzの低い方では、耳共に飛びもよいようだ。


今回のWWコンテストでの私の思ったことは以下の通りである。

  • 14MHzは、200Wでは結構厳しい(おそらく混信が厳しいためだと思う)
  • 7MHzは、アンテナの特性で7.130MHz以上になるとSWRがあがってきて、出力が出なくなる。これが応答率に影響しそう。3dBでもあるとないとでは異なるようだ。
  • HL局はJAとよく間違えられる。理由は不明。だけど、ミスコールが多いようだ。
  • JH0ILLは、JR0IRLやJR0IKKなどに間違えられやすい。発音が悪いのだろう。
  • 凄い局は、パワーも凄いだろうけど、耳がなんと行っても凄い。アンテナをむけても、まったく聞こえないところとQSOしている。
  • 中国局には、JAとのQSOを敬遠する局もいた。JAだとわかると、無視する。

声を張り上げ、何度も確認を繰り返す必要があるSSBは疲れる。CWであれば、もっときちんと取ってもらえたはずだからである。
欲を言えば、SSBの場合、やはり1kWがあれば、少なくとも、聞こえている局とのQSOのチャンスはずっとあがるのだろう。
今回のトータル局数は、269局、7MHzが79局、14MHzが65局、21MHzが125局となった。今回も、アフリカは出来なかった。各バンドで得たマルチは、20前後となり、得点は119540点となった。時間経緯は以下の通り。


ちなみに、昨年は56局で5896点なので、かなり多い感じであった。
JA0での昨年のSO HP ALLの得点を超えているので、いい線にいきそうである。

Reverse Beacon Networkの結果

バンドの状態を確認する上で、IBP Beaconを使うことが有用であるが、もう一方、Reverse Beacon Network(RBN)を使うことも有用である。
10月26日、セカンドの誕生日でいつもより早く帰宅、夕食を待っている時間、19時前後に7MHzでCQを出したところ、多くのSkimmerからのレポートがあった。その後、3時間後の22時に同じく7MHzでCQを出した結果が昨日のRBNのレポートに上がっていた。RBNのレポートは、CQを出した数分後に反映されるため、直ぐに状況を把握することができる。更に、14MHzでIBP Beaconで確認したら、ZS方面が強い信号で入っていた。故に、西向けビームでCQを出したが、誰も応答は無かった。その結果も、RBNにはしっかり見えていた。
以下がそのレポートである。

ビーム方向は、7MHzが北米(北東)向け、14MHzがインド洋(西)向けである。14MHzは唯一、中国局の受信があっただけである。
7MHzでは、24局からのレポートが7.012MHzでUTC10時(JST19時)にあった。UTC13時(JST22時)には、ただ6局のみである。19時のCQでは国内だけでなく、LUやロシアからも応答があった。

第29回電信電話記念日コンテスト

通常のコンテストは、休日、週末か祝日に行われる。この電信電話記念日コンテストは10月23日に実施されるようだ。それは、1869年10月23日に東京・横浜間の電信線架設工事の着手日で記念日として決められたようだ。
私はそれを全く知らず、帰宅後、台風が通過後にタワーをアップし、ローテータの回転やアンテナのSWR値などを確認し、いろいろなバンドで正常かをみることを考えていた。最近、コミニュケーションツールの台頭になったツィッターを見ていたら、NTTコンテストが実施されていることを知り、7MHzの低いCWバンドに聞きに行き、多くの局がQRVしていることを知った。コンテストルールを見れば、10局以上とQSOすれば、副賞が当るコンテストと書いてあったので、最低10局を目標にした。まずは、CTESTWINを立ち上げ、電信電話記念日コンテストを選択。自分のナンバーである市外局番を599の後に入れて、セット完了。7.010MHzから上に呼び出しながら、周波数をスイープ。平日なのにコンテストに参加できるのが少し楽しい。7.030MHzまで上がっても、目標の10局まで達しなかったので、7.019MHzをキープし、ランニングを始める。次から次にコールを頂き、ほんの僅かな時間で28局とQSOが完了(みなさん、大変にありがとうございました)。国内のスキップのせいか?1,2,3エリアとのQSOは非常に難しかった。
しかしながら、平日のコンテスト、とても楽しい時間を頂いた。
その後、14MHzでのIBPビーコンを調べ、インド洋周囲が結構良いことが分かった。ただし、145MHzでローカル局とDX談義、それから後、14MHzで数局のDX局とQSOして本日は終了。台風のせいで、眠りが浅かったようで、早々に眠さが強まり、本日の運用を止めた。