アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

冬は、寒ーいコンデションが続く

12月14日夜、20時過ぎにHF機の電源を入れる。最近は、7MHzを中心に3.5MHz,10MHzで状況を確認するケースが多くなった。もう国内は絶望であり、何も聞こえない、但し1kWのCW局を除いて。今日は、いつも聞こえてくる東南アジアや中国の局も信号が軒並み低く、とっても寒いコンデションのようである。それも、その通り、SSNは0に戻り、活気が無い状況である。
Band Masterを起動し、7MHzのCWでQRVしている局を探った。それでも、ロシア局2局、ブルガリア、スエーデン局とQSO。当方の信号が厳しかったようで、相手もコールサインを取得するのに難儀していたようであるが、こちらも実はそれほど良い状態ではない。相手の出力は、高くて500Wか、それ以下の程度だと判断した。北米方面は、もっと悪く、前回、CWでQSOしたとき599を送っている局も、S529程度である。北米の新しい局を呼んだが、QSOでレポート交換だけで非常に時間を要した。相手はFDアンテナと1kWだと思うが、相手からQRP?と聞かれたので、200Wに2エレだ!と返したが、それすら届いた気配がない。QRP5W+10m高DPとの比較をすれば、16dB+10dB、26dBの差があると思われる。このコンデションでは、絶対に届かないはず。
実は10MHzを聞くも、ノイズの海であったし、3.5MHzでは強い局でS7程度だったので、ここも絶望的。今日は2mデーとして、ローカル3局の方とQSOができた。
こんなコンデションが続くなら、QRVがおっくうになってしまうだろう。

Band Master vs RBN(Reverse Beacon Network)

Band Masterを入手後、改めて、その情報元であるRBN(Reverse Beacon Network)とで比較してみた。
RBNは以前からある場所での自分の信号強度を得て、コンデションや他の局との強さの違いを把握するために用いていたが、この使い方自体が本来の使い方から離れている。本来は、DX Spotsでのフィルタ機能を用いて、ある周波数帯でのある地域に限定しての主にCWのQRVの最新情報をリアルタイムで得ることができる優れたツールである。

上記のように、DX Stationに監視したいエリアを指定し、Bandを指定すれば、そのときのQRV(CWでのCQを検出するらしい)を近い時間順にソートしてリアルタイムで表示してくれる。

deで表されるのが世界中にあるskimmerと呼ばれる監視局でdxが受信された局である。周波数とモード、信号強度、速度、時間が表示され、DX局のコールサインをクリックすれば、その局が登録したQRZ.comの情報を見ることができる。これを最初から利用すれば、Band Masterはそれほど必要でもない。
では、シェアウェアであるBand Masterをお金を払っても入手する必要はあったのだろうか?

はっきり言うと、私はYesだと思う。RBNの情報が元であるが、その情報をきちんと周波数順に整理されていること、リアルタイム性は少し劣るが、その分を一定時間内で表示することでカバーしている。また、複数のskimmerの情報を一旦、同一コールサインで1つにまとめて、それらの情報をマウスを置くことでポップアップして見ることができる。
何よりも便利なのは、無線機をコントロールできるので、実際にその周波数を順次に聞くことができる点である。
但し、RBNの良いのは、もっとも最新の状態を見ることができること、また、地域を限定する、たとえば、アフリカ局だけを得るなどはRBNの方が有利だと思う。
すなわちであるが、私は両者を同時に使うことで、その効果は更に高まると思う。
RBNで期待するエリアを集中的に監視し、出てきた周波数でのコールサインをBand Masterでクリックし、QSY。そこで、Band MasterによりDX Atlasを用いて、アンテナの方向を調整する。まあ、エリアがわかっていればそれほど必要ないかもしれないが・・・。
一番の問題は、Band MasterにおけるRBN情報の更新速度だと思われる。今後、検証してみたい。

IonoProbeの導入

Band Masterを入手後、DX Atlasも使って、RBNレポートを基にDXを抜き打ちで確認していく・・・こんな便利な運用スタイルができつつある。但し、CWモードのみであるが・・・。
そんなときに、伝搬状況をきちんと把握したい、特にRigに電源を入れて、そこでじっくり構えた方がいいかどうかの見極めをするのには、その時のお空の状態をきちんと把握できることが望ましいと考え、更に3000円超の投資をして、IonoProbeを導入した。

このIonoProbeのグラフは、月毎、日々、そのときのお空の状態が把握できるようになっている。SSNの日々の変化など、色々な状態が表示される。これを見て、私がわかるのはSSNの変化程度である。順次、ほかの意味も学んでいきたい。

上図は、IonoProbeのデータを用いて、現在のお空の状態を知らせてくれる。上図は、F2層のクリティカル周波数マップとのことで、読み方は以下のように指南があった。


"To use the ionospheric maps, one needs to understand how the ionosphere works. As you probably know, the F layer reflects radio waves, and the D layer is responsible for signal absorption. By checking the F layer's critical frequency along the path, you can tell if the high bands are open, and the D layer density gives you an idea how strong the signal is going to be. There is much more information that can be extracted from the maps. For example, chordal propagation is likely to occur in the areas where the F2 critical frequency (foF2) or height changes quickly along the path, and path bending can occur if there is a significant transverse foF2 gradient."


「電離層マップを使用するには、電離層の仕組みを理解する必要があります。ご存知のように、F層は電波を反射し、D層は信号吸収を担います。パスに沿ったFレイヤーのクリティカルな周波数をチェックすることで、ハイバンドが開いているかどうかを知ることができ、Dレイヤーの密度によって信号の強さを知ることができます。マップから抽出できる情報はもっとたくさんあります。例えば、F2臨界周波数(foF2)または高さが経路に沿って急速に変化する領域では、弦伝搬が起こりやすく、有意な横断foF2勾配がある場合には経路曲がりが発生する可能性がある。」 Google翻訳より


今後、これらの情報をみながら、実際の伝搬状況を確認して、どのようなときにコンデションが良くなるかの見定め方を学んでいき、良い時に報告できたらと思います。


また、Band Masterを用いて、7MHzのRBNレポートによるチェックの状態をYouTubeにアップしたのでリンクを貼っておく。この日のコンデションはいまいち、早々に引き揚げてしまったことも伝えておく。

Using the Band Master on the 40m Band