アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

第63回 ALL JA コンテスト

2021年4月24日から25日にかけて行われたALL JAコンテストに参加した。昨年は、体調が悪く、短時間の運用、それもCWのみの運用となった。今年も、疲れを残さず、無理せず、QRVできたらQRVするという考えで消極的な参加となった。
現段階でこちらで集計した得点とQSOレートは以下の通りである。

参加部門は、電信電話X7Hで、今回はSSBとCWの両方を扱い、CWの方がウェイトが高い状態とした。
結果は見ての通り、4月24日は、少しだけ8エリアの聞こえるところと交信。その後は、完全に休み。4月25日に11時過ぎからは、CWとSSBで交信。12時台は、SSBにてランニングを始めたら、近距離が入感してきて、次から次へと呼んでいただいた。
実は、IC-7610でのメジャーな国内コンテストでSSBにて出るのは初めてであった。SSBのフィルタ帯域は、2.4kHzに設定、QRMの中、比較的弱い局も、フルコールでコールが確認できた。呼びに回っていたときなどは、相手が手こずる弱い局のコールサイン、ナンバーなどは、どうして取れないのか?と思うほど、明瞭にコピーできていた(実際にはロケーションや地域差などがあるので確実ではないが)。でも、IC-7610は、0.5kHz程度で離れているS9+20dBの混信がある中、S9以下の局も、はっきりと聞き取れており、フィルタ特性以外のなんらかの歯切れ良い聞きやすさがあった。したがって、SSBでのランニングはとても楽で、殆どの局が一発で聞き取れた。
一方、CWはどうかというと、24日の夜は、ヘッドフォンもつけずに出ていたので、CQを出して後、呼んで下さった方もいたようであるが、十分な読解力が得られなかった。
25日のCW運用時は、ヘッドフォンを付けて、フィルタ帯域は250Hz、APFフィルタはON状態で聴いていたが、とても弱い局も、浮びあって聞こえており、呼んでも相手がなかなか取ってもらえずということがあった。
CWにおいては、スペクトラムスコープのウォーターフォールは非常によく、1Divisionを1kHz程度に表示させ、Centerモードで表示していく。私の場合は、周波数の下側から上がっていくスタイルで、交信している相手を見ながら、次の出ている信号にあたりを付けておく。相手がナンバーを確認できたと思ったら、直ぐにその次の信号の周波数に移動する。そして、コールが取れれば、直ぐに呼ぶという繰り返しをする。こうすると、下手にCQランニングをして呼ばれないよりも、効率よく交信ができる。もちろん、無駄な送信コードは極力出さない。パドルもいつでも使えるようにし、柔軟な対応をするときはパドルで操作する。コンデションが良いときは、26WPM程度の速度で交信をする。
25日の21時近くでは、既にローカルスキップの状態であり、1エリアの高出力局の信号は、エコーを伴って聞こえてくる。このような時間になると、早すぎると、信号が繋がってしまい了解度が低下する。一方、遅すぎると、QSBで取れないということがあり、私の場合は24WPMがもっとも適当かな?と思える速度であった。
交信局は、300局に満たないが、CWである程度持続することができるようになり、昨年の酷い状況(10分も耐えられない)に較べ、十分に体調が回復したことが言えて嬉しいばかりである。
SSBの交信においては、自分がCQランニングした方が効率的である。無駄を出来るだけ減らし、短い言葉で交信を終わらせる。そうすることで、待っている局のストレスを小さくすると、相手局は連続して呼んできて下さる。ある程度のメリハリと少し乱暴であるが、短い挨拶に留め、主なコンテストナンバーの交換に徹することがてきぱき感があっていい。そんな運用をするOMの交信テクニックを聞き、自分もそのようになれればいいと感じていた。


なお、ALL JAコンテスト中の海外における混信はCWが顕著であった。24日夜にWebSDRにより、フィリピン、及び、インドネシアから聞いてみた。両者とも、SSBでの混信は殆ど影響ないようであるが、CW帯については、7.010MHzから上がS5程度のCW信号がびっしり並び、交信には邪魔なのだろうと感じた。


今回も交信して頂いた方に、心から感謝申し上げる。

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