アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

ACOM1000リニアテストインプレッション

試験電波を送信する際に、リニアアンプの実力を垣間見たので、テストインプレッションとして報告をしたい。
ACOM1000は、ブルガリア製のリニアアンプで終段は4CX800Aというプレート損失800Wのセラミック管を1本装備したものである。実際、同社ではACOM1010という800W相当のリニアアンプがあり、これとほぼ同じ構成なのだが、何故、こちらだけ1000Wまで可能なのかは全く分からない。
正面パネルは、下図のようだ。

ACOMは、ステレオメーカーとのことで、この正面パネルからスレテオのメインアンプを思わせる。電源は日本向け設定で200Vのものである。正面には、電源スイッチ、バンド切替スイッチ、2つの調整つまみ、オペレーションボタン、あと、2つの表示器切り替えボタンがある。
大きさはこんなレベル。

CQ誌の1.5倍程度の面積を備える。TL-922に比べれば少し小さい感じである。
背面は、こんな感じ。

とてもシンプルで、メインスイッチが実は背面にある。従って、通電すると、正面の表示器には、ACOM1000と表示される。ファンはついているかどうか分からない程、静か。

上部には、真空管のエア排気口があり、あたたまると結構温かい風が上に抜ける。普段はゴミが入るのではと思い、蓋をしている。
ダミーロードをつなげて、電源をいれてキー操作をしてみる。以下の通り。

ACOM1000
ヘッドフォンを付けているので、キーの操作音はしないが、聞いての通り、殆ど音らしいものは発しない。極めて、静かである。カチカチ音するのは、TS-480のCWリレー音である。

7MHzでのインプット、アウトプットの特性である。約14dB程度の増幅率。1000Wまできれいに延びていく。過大入力が入ると、出力せずに保護回路が働く。従って、1000W以上は出ない設計となっている。
約1時間、試験電波を出し続けたが、リニアアンプは全くへこたれていない。とても、静かに出力を出してくれた。バンドの切替後、2つの切替ボタンを同時に押すと、アッテネータが入り、200W程度で送信される。LOADつまみでインジケータ上の矢印を中央にもってきて、TUNEつまみで最大出力にする。

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