アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

試験電波の発射と自宅のTVI

2月11日、試験電波の発射を行った。事前にご近所さんに電波障害調査を一軒一軒お願いに廻り、大変丁寧に対応して頂いた。その時間に応じて、試験電波の発射を行うこととした。できれば問題が出ないことを祈るのだが、これだけは相互干渉の問題、電磁環境両立性EMC(electromagnetic compatibility)の問題である。即ち、障害を受ける側と障害を出す側との両者の関係で、まず、障害を出す方では、極力、問題が起こらないようにクリーンな電波を出すことが重要である。アマチュア局で言えば、歪が少なく、スプリアスが無く、そして、コモンモードでの結合が起こりにくいシステムが必要である。また、受け手は、目的の信号以外を排除する選択性がきちんとしていることが重要である。最近の機器は、国内外の強い要求からこられの特性は本当に改善されている。特に地上デジタル波の普及により、TVIは皆無ではないかとも感じていた。しかし、先日、報告したように、コモンモード対策が十分でないと簡単にTVIを発生するのである。
さて、2回の試験電波を予定し、それぞれ1時間の予定で電波を発射した。試験電波の発射に先立ち、TS-480HXの出力を65Wに設定し、また、試験電波発射の送出文を作成した。「EX DE JH0ILL VVV VVV・・・DE JH0ILL」というもので24WPMで約30秒のCWによる送出文である。これを1バンド毎3分で送出し、バンドを切り替えて繰り返すのだ。同時に、予定しているバンドはすべてアンテナがローテータで回るために、アンテナを回し、信号を色々な場所で送信する。まるで、機器のEMC試験を実施している感覚であった。ACOM1000アンプでの初めて本格的に信号を出す段階でもある。事前に、ダミーロードを使って、調整ポイントを読んでおき、出来るだけ素早い切替ができるようにも工夫した。
1回目の試験電波発射では、家族にもお願いして、自宅の状況を確認してもらった。これだけ本格的に試験電波を発射する時間は今までは無かったためである。まず、自宅の電波障害があっては、免許は許されないからである。
アンテナを回すと、問題がみつかるもので、結局、14MHzと21MHzの2つのバンドでテレビ信州だけTVIが見つかった。テレビのチャネルに選択性があることに最初、高調波スプリアスを疑ったが、LPFを用いており、とても高い倍数なのでまずはないと判断し、また、自宅の2つのTVで同様に発生していたことから、共通のシステムであるブースターを疑った。ブースターの電源や同軸ケーブルも対策したが、効果なし。
ブースターの入力部にコアを挿入したところ、障害は解決した。ブースターの入力部への混変調なのかもしれない。こうして、2回目の試験電波発射での自宅の電波障害は皆無となった。
今後、もう1回の試験電波発射を行い、ご近所さんの調査結果を回収に回ることとなる。
さて、この話しをローカルにしたところ、「QROは大変ですね?ご近所さんの電波障害を確認しないといけないなんて・・・」と言われたが、正直、これは間違っている。アマチュア局は電波を発射する以上、自宅はもちろん、ご近所さんのお宅への電波障害の危険性は必ず存在する。ただ、QROによるとその影響範囲が広がるだけのことである。したがって、電波障害はアマチュア局にとって必ず発生するものと考えて、普段からご近所さんへの確認をとるべきである。そういう面では、べつにKW免許が特別なものでなく、当たり前のことを当たり前に実施できれば、もらえる免許なのだと思う。
まだ、道は半ばであるが・・・。


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