アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

FT8の運用

先日、信越総通に電子申請していたFT8モードの審査が終了した。
※注意 FT8モードの追加は、軽微な変更のため、変更届となるが、信越総通に確認したところ、差し戻し等がある場合があるため、QRVは審査終了まで待つようにとのこと。
さて、FT8モードは、JT65やJT9と同じ同期通信で小電力によるQSOが可能なモードであるが、1回の送信が15秒で完了するため、1分程度で1QSOが出来てしまうという、画期的なモードである。すでに、WSJT-Xのバージョン1.8が出た後、多くの方が変更を行っていると思われる。それだけ、JT65は時間が長いと思っている人が多いのだろう。ただ、早くなった分だけ、デコードが出来る限界はJT65ほどに低くはないようだ。しかし、既に7.074MHzや14.074MHzのFT8モードで運用する周波数は多くのQSOを楽しむ局で埋め尽くされている状況であり、それだけ、短くなった交信時間は魅力なのだろう。
さて、早速の運用をしてみた。

信号はJT65とJT9の間位の帯域であり、マルチデコードができる。また、信号強度の表示が変わり、今までは最大-1dBだったのがプラス側の表示もするようだ。同期通信ということで、JT65と同じく、PCの時計誤差修正は大切なのだろう。
運用においては、非常に忙しいと感じる。特に、デコードが完了したら、出来るだけ早く呼ばないと送信時間が足りなくなるなるようで、デコードして結果が表示、CQ局を選択、Enable Txボタンを押す必要があり、これで3〜5秒を要する。そのため、コールする頭が切れてしまい、デコードに必要なデータ送出が出来たかどうか不安が残る。特に、QRV局数が多い場合、デコード後のスクロールが選択で失敗を促す。また、局数が多いと、当然デコード時間も影響するため、私のPCでは少し能力不足のように感じる。
ただ、運用してわかったのは、当方だけでなく、多くの方が、少し遅れてデータを送出しているようで、半分ぐらいから呼ぶケースも多くみられる。デコード後の時間が十分にないことがひとつの課題のように思える。
CQを出す側は、呼ばれたときに、やはり相手局を選択、Enable Txボタンを押すなど結構忙しい作業になる。しかし、Call 1stチェックボタンにチェックを入れておけば、最初に呼んできた局が自動的に相手になるために、便利である。このCall 1stは、JAのように多くの局から同時に呼ばれることが殆どない場合は良いが、DXの珍局などが用いたとしたら、今後、このCall 1stを選ぶルールを知りたいものだ。
後は、Auto Seqのチェックボタンにチェックを入れておけば、交信は全自動にて行われる。相手のデコードがうまく出来ない場合は、それもきちんと対応してくれるスグレモノである。QSOが終われば、自動的にEnable Txがインアクティブとなる。
JT65より短時間で多くの局とQSO可能なため、今後は有用なモードとなるだろう。デコード後の時間が解決されれば、JT65からFT8への運用に切り替える局が増え、JT65モード自体がフェードアウトしていくかもしれない。
下図は、8月8日23時頃、14.074MHzでCQを出したときのPSK Reporterで見られた当局の信号を受信した局の状態。多くの方が出ていることが分かる。

フィールドデ―コンテスト

8月5日、6日にはフィールドデーコンテストが行われたようだ。実際に、固定局免許しかない私にとっては、スコアを上げることはできず、また、逆に、もし入賞したら、このコンテストの主旨に背くような気がするので、参加することに意義あり!的な考えで参加した。それも、最大50Wという制限の中で、50Wで参加することは面白くないので、QRP5Wの電信電話で参加した。QRP5Wと電話部門の10Wでは3dBしか差がないため、殆ど信号差はないとおもうが、ここはQRP特権の59(9)09Pを使うことにした。
QRP部門にはオールバンドしかないようなので、7MHz,14MHz,21MHz,28MHzの4バンドでQRV、計86局とQSOした。それも、8月6日の2時間程度の運用に限りである。いつも通り、7MHzのCWを中心に運用、信号強度が高くなり、コンデションの上昇が期待できると、SSBでも呼びだした。こんなときは、地上高18mの2エレは力を発揮するようで、50W??と思われるコンテスト局は、S9+20~40dBで入ることも、そんな局をこちらから呼ぶと、一発でコールバック、5909Pと伝えると、「QRPですか?非常に強い信号で入っています」との話が度々聞けました。それは少し嬉しいけど、QRPの考え方に即していないかな?と思いつつ、QSOを続けました。14MHzが一番厳しく、何局かはコールバックが全くない状態でした。合計点は、3360点であり、ログ提出済みです。

連日の14MHz CW (8月2日)

昨日に続き、14MHzは意外と良いコンデションのようだ。
いつも通り?7MHzの国内QSOを楽しむことに。本日は、VPSEの紹介をして頂いたJP7GRUさんからコールされた。お話しの中で、CW Skimmerがあり、登録をされて使用されている旨を伺った。私はPCにインストールをしたけれど、どうもデコードされず、且つ、登録料が結構高い(1万円ぐらい)ので、躊躇していた。QSOが終わり、CW Skimmerを再度、起動して色々と触っていたら、やっぱり欲しいということになり、えっえぃ!と登録料を払ってライセンスを得てしまった。(少し、後悔・・・)
ライセンスを得たら、デコードができると思ったら、やっぱりデコードができない??どうしてなのかを調べていたら、ボタンにデモモードらしきものがあり、これが有効となっていたようだ。解除したら、いきなりデコードを始めた。デコードを始めると少し面白い。14MHzにして、CWのフィルタ帯域を2kHzまで広げたところ、1つの局を呼ぶ複数の局がデコードされてコールが表示される。信号が強ければ、デコード認識率も結構よい。これは便利なソフトであると(強制的に??)思い込んだ。
さて、CW Skimmerが使えるかどうか?テストしようと思い、14.042MHzにて、CQを出した。自分のCQに対して、正確にデコードしてくれる。ミスコードはミスコードのようにデコードが行われ、結構、使い物になるかも・・・。
今日も、ロシアの局から、最初にお呼びがかかった。時刻は23:35をまわっている。この時間からが、いい時間帯なのかもしれない。QSOが終わったら、直ぐに、ウクライナの局が呼んできた。今日はQRN(ノイズ)とQSB(フェージング)が比較的高く、昨日よりも条件は悪そうである。故に、ロシア程度までしか飛ばないと思っていたら、少しづつ遠くの局からもコールがある。0時をまわり、少しのんびりとQSOしていたら、だんだん呼ぶ局が増えてきた。
そして、とうとう、恐れていたパイルアップが始まった!!信号が強いJAでさえ、2局同時に呼ばれると混乱するのに、同時に4,5局から、それも信号がふらふらのものを受け取る技量が私には残念ながら持ち合わせていない。何局かとQSOするも、集中力が欠け、眠くなったので、今日もここでSTOP!
後でDXScapeで確認したら、やっぱり、リスティングされてしまったようだ。

嬉しい悲鳴だったのが、だんだん、ただの悲鳴になりつつある。EUのパイルを受けるという憧れていたシーンであるが、そこから逃げる自分が少し情けない感じである。