アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

7MHzの伝播状況

昨日、ZeppとNB42Xの違いをEUロシア局の信号の差で確認をした。TS-480HXには、アンテナの切り替えが容易にできるスイッチがついており、一方はZepp、もう一方にNB42Xを接続して比較ができる。ただし、Zeppアンテナは、もともとコンテストにおいて、隣県とのQSOのために設営しており、殆どはNB42Xで十分にカバーできる。NB42Xは18m高に設置してあり、DX用となると、少し低いようであるが国内用とみると十分な高さである。
前の全市全郡コンテストのとき、正午頃の9エリアがNB42Xでは、QSBが強く安定した信号を得られず、急遽、Zeppで対応した結果、比較的安定して信号が入ったために、コンテスト時の隣県用として設けてある。あまり高くすると、NB42Xとの干渉が心配されるため、十分に離して設営をしている。今までは、アンテナ切り替えが簡単に出来なかったので比較しなかった。しかし、今回、簡単にできるようになったので、比較をしてみた。
朝9時過ぎ、オール兵庫コンテストでの3エリアの局を聞くと、Zeppに較べてNB42Xでは軒並み20dB程度信号が強い。とくにkW局のようなアンテナが高い?(防護指針のために、地上高は高いと思われる)局は、アンテナの差が大きく、40dBを超えたこともあった。
しばらく状況をみていると、10時ぐらいまで、3エリア局は明らかにNB42Xの方が強く信号が入っていた。その頃、一旦、3エリアの局が少し弱くなり、スキップしたかのように思えたが、暫くして、再び、強くなった。そのとき、いままでは聞こえていなかった1エリアや2エリアの局も同時に信号強度が上がった。そうなった後、Zeppでも十分な強さで信号を受けるようになり、3エリア局の信号のアンテナ差は殆どなくなった。しかし、6エリアの局は変わらず、NB42Xの方が強く、Zeppでは殆ど聞こえない局もS9で受信できた。


この現象をあくまで勝手な推測であるが、以下のように考えてみた。
まず、下図はNICT電磁波研究所(http://wdc.nict.go.jp/ISDJ/)が観測したイオノグラムで、オール兵庫コンテストの9時、10時、11時のE層、F層の状態である。

        2017年1月4日 9:00のイオノグラム

        2017年1月4日 10:00のイオノグラム

       2017年1月4日 11:00のイオノグラム


イオノグラムに2つのヒゲ上のグラフが見られるが、上側がF層、下側がE層の強度で、国分寺での観測値である。このグラムは、垂直に電波を電離層に放射し、その戻ってくる強度と高さを表示したもの。F層の臨界周波数は最大に反射されて戻ってくる周波数で、電波が垂直に打ち上げられたものが自分のところに返ってくる最大の周波数といえる。このF層の臨界周波数が高いと、ハイバンドのコンデションがよくなると言える。下層のE層は電波を減衰する特徴があり、7MHzでは強度が高いほど、遠距離からの信号は弱くなる。
さて、9時のイオノグラムでは、E層がまだ発達しておらず、F層での臨界周波数も6MHz程度で国内外のQSOが可能な状態のようである。
10時、11時になるとE層が発達してきて、F層への電波到達を阻害し、遠距離QSOが難しくなる。10時の段階だと、F層の臨界周波数も十分に高くないため、近距離もQSOが難しく、全体的にスキップしたようにコンデションが落ちたように見える。
11時は、E層だけでなく、F層も臨界周波数が上がったため、近距離を含めて国内コンデションが安定した。したがって、E層が発達しないうちは、打ち上げ角が低いアンテナが有利となり、E層が発達した後は、地上高の低いアンテナで十分であることがいえる。ただし、昼間なのにF層の臨界周波数が高くならない場合は、E層が発達しているときに、国内コンデションが落ちたように思える。
以上のように、考えた。そうすると、最近のコンデションの移り変わり、一旦、国内コンデションが冷え込んで、再び、復活するような状況は理解できそうな感じがする。


さて、先の11月26日から行われたWW DX CWコンテストでは、非常にコンデションが良かった。そのころのイオノグラムは以下のような状況であった。

     2016年11月26日 23:00のイオノグラム


 まさに、400km付近にある強度の強いF層が現れており、これがずっと続いたようだ。


今後、更にいろいろと考えてみたい。ビームアンテナの地上高による効果も知りたいので、今後、クランクダウンしたときのFB比やZeppを基準とした信号変化なども確認をしようと思う。

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