アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

ACOM1000 アンテナリレー交換


ACOM1000で送信切り替え時にTR4BというAuto Protectionが働き、アンプがトリップしてしまう問題、メーカーによれば、アンテナリレーが壊れたという説明である。以前にブロクで説明したとおり、リレー切り替え時に、5mSec以上経っても切り替わらない場合にこのエラーを出すとのこと、しかし、リレーの定格はMax.6mSecということで実力値でのエラーのようだ。いずれにしても、交換は必須のようだ。コロナウィルスの問題もあり、すぐに入手できないため、ヤフオクで出品されていた未使用のKilovac社GH-1を入手、会社からの帰宅後、1時間ほどかけて、リレーの交換を実施した。リレー交換のために、予めメーカーより手順書(英文)を受けて、内容を確認した。バキュームリレー自体がどこに置かれているのかが分からないが、手順どおりに実施する。


以下は、バキュームリレーが交換できるまでにばらした状態。

以下は、交換前のバキュームブレーカーが付いている状態。緑色のリレーがそれ。


手順:

  1. 最初に危険なので帰宅後、アンプの電源は一切入れずに(内部放電を期待する)、更に電源コードを取り外し、他の同軸ケーブルを含む配線もすべて取り除く。
  2. 外装を取り外す。ビスは9個取り除く。
  3. 短絡線を使って、丁寧に高圧回路の部位をすべて、グランドと同電位にする。
  4. フロントパネルのつまみを取り外す。意外なつまみの構造に驚く。
  5. フロントパネルの上下6本のネジを取り外す。そして、フロントパネルを開く。
  6. 終段の高圧回路部分のカバーを取り外し、再度、高圧回路の部位を短絡線で探り、放電する。
  7. バキュームリレーの配線をはんだごてで外す。5本のリード線。
  8. バキュームリレー本体を取り外す。
  9. 新しいバキュームリレーを取り付ける。そして、これまでの手順の逆を行う。
以下の白いものが新しいバキュームリレー

バキュームリレーのリレー側の回路。

フロントパネルから、ノブ、つまみが外された状態。事前に、BANDを14MHzに、TUNEとLOADを50に設定しておく。そうしないと、後で取り付けるときに困ってしまう。

小一時間作業して、ようやく、交換が完了した。
配線をもとに戻して、1kWで運用を試みる。フルブレークインで運用しても、全く問題は発生しない。ただ、今後、リレーの寿命を勘案して、フルブレークインの運用は止め、セミブレークインにて扱うこととする。


一応、アンプのファイナルチューブ、アンテナリレーの交換を行ったが、次は何が壊れるか・・・心配だ。

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