WSJT-XでのFT8運用
WSJT-Xが昨年12月10日にバージョン2となり、FT8の運用には殆どがこのWSJT-Xを用いておられると思う。FT8は短時間で比較的弱い信号でのQSOを可能としており、多くの方がこのモードを利用されているようだ。
私は、FT8運用時に、本当に珍しいところが聞こえているときを除いて、殆どは自らがCQを出す。そのときに、選り好みをせずに、多くの局とのQSOをしたいという場合、1st Callチェックを入れて、自動的に応答を行うことがある。この1st Callの機能は数秒という短い応答時間での操作の煩わしさから開放してくれる有益な機能のひとつとして、利用されている方も多いのだと思う。
昨日(2月20日)、この1st Callのチェックをせずに、CQを出していた。寝不足なのか、そのままでウトウトしてしまったため、コールバックをしないうちに、多くの局から呼ばれっぱなしになった。(各局にはごめんなさい!)
そのときの呼ばれたところの順番を見て、WSJT-Xがどのような仕組みでデコード順位を決めているかが少しばかり確認できたので、報告する。
このデコード順位が重要なことは、1st Callにチェックを入れた相手局は、デコード順位の高い局から応答するためで、この順位の決め方が判っていることは、呼び方を工夫することで1st CallチェックのCQ局へのピックアップ率が上がる可能性がある。但し、この内容は、結果からの推定であり、あくまでも推測なので、本当は違うかもしれないことはご承知いただきたい。
デコード順番は以下のようになった。
CQ周波数 7.074MHz + 1028Hz
No. SNR Freq. 相手Freq - CQ Freq
1 -3dB 1027 -1
2 -10dB 725 -303
3 -3dB 1656 628
4 -14dB 1027 0
推定ルール:
オンフレ(同一周波数)は2局のコール、後は前後に1局づつ。まず、オンフレが何といっても一番の優先。次に、周波数の低い順番にならぶ。そして、最後が次の強さのオンフレ局。
これから言えるのは、オンフレが一番いいけど、信号強度が弱いと一番最後に回される。
オンフレがQRM状態で使えない場合、周波数の低い方が有利。
これは本当かは不明。後でQSOしながら、特徴をみると、やはり同じようだった。