アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

気がつけば夏のコンデション

5月18日を向かえ、そろそろ、毎日の天気予報を気にしなければならない時期がやってきた。それは、雷雨である。昨年、5月31日は予想すらしなかった激しい雷雨に見舞われ、タワーを上げっぱなしにして、同軸ケーブルもつけたままの状態で、とても気が気では無かった。一刻も早く雷雨が通り過ぎるのを祈るだけだった。しかし、当日、よく調べると、「Yahoo 天気」には、午後、各地で雷雨の確率がとても高いとの予報がされており、それを見逃した自分の問題であった。それから、風も含めて、これらの予報には注意をするようになった。
昨晩(5月17日夜)、勤め先に電話があり、XYLからのものであった。普段、電話してこないので少し驚いたが、雷が鳴っているとのことで、早速、「Yahoo 天気」を調べた。すると、近くに雷雲があり、それが自宅に近づいていた。しかしながら、雲のルートや落雷の予測を「Yahoo 天気」で確認したら、自宅付近はそれほど危なくないことがわかり、その旨を伝えた。帰宅後、XYLに確認したら、雨はそれほどでなく、無事通過したようだ。落雷の状態を「Yahoo 天気」で確認、10km先で落雷があったようだ。意外に近かったので焦ったが、「Yahoo 天気」の予報精度に改めて驚いた。その「Yahoo 天気」によると、本日は夕方、全国的に雷雨の確率が非常に高いようである。昨年の5月31日が2週間も早くやってくるようで、天気の混乱は一層激しくなっている感じがする。
5月18日は、昨晩、早く床についたせいか?また、暑かったためにカーテンを開けたまま寝入ったためか?4時半に目覚めたので、早朝のコンデションの確認をして、アンテナを雷雨に備えることとした(タワーを下げて、同軸ケーブルを取り外す)。
無線機の電源を入れ、バンド内をワッチする。あらかじめ、DXSCAPEで確認した14MHz、7MHzでなく14MHzを!だ。14MHzは、CD社の214C(4エレ八木)なので、北西に向けて、EU方面をワッチする。まずはSSBで。それほどの賑わいは無いが、周波数の高いほうで沢山のイタリア局がどこかを呼んでいる。CX(ウルグアイ)局のようだ。EUからは、極東地域だけでなく、南米も入感しているのだろう。SSBを聞いた後、CWを聞く。イタリア局の強い信号のCQが聞こえる。まだ、未交信局だったので、呼んだら直ぐにリターン。その後、イタリア局1局とイスラエル局とQSOして、10MHzにQSY。10MHzはノイズが多いものの、やはりイスラエル局やポーランド記念局がQRVしており、QSOが成立した。朝早く10MHz、14MhzでEUが入っている。おそらく、夜中も入っていたのだろう。夜中のQSOは体力(睡眠)に対して辛いけど、コンデションがよければ面白いのだろう。朝6時を回っているので、7MHzはきついだろうけど、ワッチだけは行ってみた。6エリアのJA局がEUを呼んでいたが、こちらではもう入っていない。聞こえてくるのは強いJA局と弱弱しく入感するイスラエル局である。イスラエル局が多く聞こえるのは、伝播のルートが比較的低緯度に位置しているからだろう。丁度、グレイラインパスの状態なのかもしれない。5月中旬ともなると、高緯度の極地は白夜を迎えているため、この地域を通過するローバンドの伝播ルートはあまり期待できないのだろう。
DX Atlasで日の出時刻(4時半)と6時ごろの状態を以下に比較すると・・・

4時半は、グレイラインのパスがJAとEUで出来ている。JAでは夜中の3時ぐらいからグレイラインに突入し、1時間半の間、グレイラインの中に居るようだ。
6時台になると、

完全に日中の状態となり、ローバンドのよいパスは期待できなくなる。
1月ころのグレイラインパスはちなみに6時から7時ごろのようで、完全に早くなっている。ただし、グレイラインの中にある時間帯は1月ごろは1時間程度、現在が1時間半程度と長くはなっている。しかし、極地へのパスはほぼ絶望的なので、やはりローバンドは難しいのだろう。


夏のコンデションは、夏枯れと呼ばれるようにあまり歓迎されていない。しかし、私のようなサラリーマンからみると、国内はEsによる高い周波数でのQSO、7MHzや高い周波数で夜遅くまでQSOが楽しめる上、夜中のどこかで14MHzなのでのDX交信が楽しめるといった良い時期と感じる。
ただし、睡眠不足という犠牲もあり、夏バテなどの影響も受けやすい時期になるため、十分な注意が必要な時期でもある。また、先に申し上げた雷様との戦いが始まる時期でもある。

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