アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

アンテナを上げて1年が経過

昨年7月17日、ず~~~っと念願であった(夢であった)タワー、そして、空にそびえる大きなアンテナが実現して、早1年が経過した。振り返ると、以前に500Wの落成を終えたとき以上にアクティビティが高い1年だったと思われる。
昨年2016年1月に開局し、今日までのQSO総数は、6206QSOに上る。その内、アンテナを上げてからの1年は、5500QSOとなっている。1ヶ月あたり458QSO、1日15QSOをしてきたことになる。まさに、XYLから言われる「また、無線〜?」の通りの1年であった。QRZ.comにあるLogを利用して、そのQSOの変遷を調査してみた。
全ては、昨年1月の開局以降、1年半をベースとし、アンテナ建設の前後で比べた値である。
   条件     開局後の総QSO数   アンテナ建設前    建設後
DXとのQSO       2695       320      2375
内7MHz       1499       285      1214
内10MHz        123         0       123
内14MHz        484         0       484
内18MHz        229         0       229
内21MHz        316        26       290
内24MHz         13         0        13
内28MHz          2         0         2
内50MHz         14         7         7


JAとのQSO      3511       386      3125
内CWモード      1550       202      1303
内SSBモード      1339        48      1291
内SSB(HF)      1234        20      1214


アンテナ建設前は、DXをしたくても出来ない(聞こえない、飛ばない)状態であった。特に、再開局後、1月〜6月は、7MHzを中心にDXを追っかけた。また、21MHzも簡単なアンテナを上げて、QSOを試みた。国内QSOは、アンテナ建設前もそこそこQSOしているが、ほぼCWでのQSOであった。SSBでは飛ばないという考えがあったのかもしれない。(本当はそんなことはないのだけど)
アンテナ建設後の国内QSOでは、CWがSSBのQSOと拮抗しているが、実はCWでの運用の殆どはコンテストであり、本来?のQSOの殆どはSSBとなっている。
ただ、ここではJT65の分析を行っていない。JT65の運用はアンテナ建設後であったためで、アンテナ建設前に開始していれば、DXとのQSOはもっと多くなっていたと思う。
1年を経過して、アンテナに対する使用感を考えてみた。
良かった所:
私の設定したアンテナは、7MHzから50MHzまで、満遍なくQSOが楽しめるという設定で、選択したビームアンテナであり、コンデションの変化にも対応してバンドを切り替えることができたことは良い点であった。特に、7MHzや10MHzはDXを少しでもやりたいという気持ちで上げたコンパクトビームであるが、DXはもとより、国内QSOでとても力を発揮してくれている。7MHzでのQRPが楽しめるのはこのアンテナのおかげである。


不満・もっとという点:
ここは難しいが、敢えて言うなら、満遍なくできるということは、特化したものとは比較的に劣るということ。ハイバンドの14/21MHzであれば、やはり5エレがあれば、もっと楽しめたのだろうと思った。5エレにするなら、今の7MHzは諦めざる得ないのだが。7MHzも、ビームのキレを望むなら、モノバンドの2エレがいいと思う。そうするとWARCが出来なくなる。WARCも、3エレ、4エレクラスならもっと楽しめたのだろう。50MHzは、8エレが欲しい。


このように、上を見ればキリが無いが、今の状態でまずは良しとして良いのだろうと思う。いま、ほしいと思うのは、コンデションの良い僅かな時間で早くQSOに漕ぎ着けるための方策として、1kWへのQRO。夜半の7MHzでのSSBによるDXQSOや、国内QSOでもいまより安定してQSOするには、もう7dBのQROをしたいところである。


補足として、DXとのQSO、2695の内のモードの内訳であるが、CW:1440, SSB:592, JT65:262, RTTY:176, PSK:78, JT9:63となり、やはりCWでのQSOが主であった。SSB、RTTYの多くはコンテストでのQSO、以外にJT65やJT9が多く、DXとのQSOにはやはり有用であると思う。でも、JT65やJT9は自分で必死に聞く、打つ(叫ぶ)ということはなく、CWでのQSOはやはりDXとのQSOでは記憶に残りやすい。通信時間もJTに較べて、とても短時間であるので、朝方10分間QRVでのQSOも容易に出来る。QSOの時間はSSBやJTがきっと長いのだろうけど、私のQSOではCWが圧倒的に局数が多いと思う。


追記:
いまの私のアンテナ構成をみて、たとえばSteppIRや工人舎製アンテナとするならどうだろうかと試算すれば、4エレ八木で7/10MHzがDPとしても2倍以上の投資が必要で、アンプですら買えない私では無理な話しである。また、CD社の714シリーズとWARCバンドアンテナの組み合わせも考えたが、714Tを最上段に上げることすら無理を感じるし、WARC用のアンテナは2エレHB9CV程度にとどまる。10MHzは捨てることになるだろう。そう、現在のアンテナは満遍なくバンドに出るにはひとつの回答であろう。
もし、もっと、資金的に厳しかった場合は、和歌山製の7バンドアンテナという選択もあった。その場合、7MHzでの今の耳は得られなかったと思う。

×

非ログインユーザーとして返信する