アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

高級機の耳

出張が終わり、ようやく夜にQRVすることが出来るようになった。リグは入院が続くTS-480でなく、再開局当時から使っているIC-7000である。この50W 機の出力を10%に絞って5Wでの運用である。すでに、20時をまわっており、近県が必ずしも強い状況ではない。しかし、強い信号の局はいるものである。
その前に、2mでローカルと久しぶりにQSO、お互いに仕事がQRLでQRVする機会が少ない状況である。dxscapeを監視していると、出張時に気になっていたTX5EGが7.009MHzで出ているようだ。どのくらいの信号レベルか?パイルは?と分からないことばかりであるがまずは聞いて呼んでみたいと思った。クリッパートンだと思っていたのが、どうやらフランスポリネシアとのこと、少しテンションが下がる。ビームは北東方向でS7程度までは振っている。50Wなら楽勝の強さ、あとはパイルである。1kc程度上を聞けば、大体同じところでリターンがあるようだ。何度か呼んでいたら、それらしいコールが返ってきた。2回のコールで恐らく当局を呼んでいるようだ。しかし、QSBの影響か?完全なコピーはもらえない。仕方がないので、3回のコールを行なった。漸くフルコピーして頂いた。
さて、7.123MHz付近で強いCQが聞こえる。1エリアのOMである。いつも通りに、5Wの出力でコールする。他の方が呼んでいなければ、取っていただく可能性が高い。このような時は、信号強度の差をいつも考える。相手局は1kwで信号強度がS9+40dBの場会、5Wだと200倍の差があり、23dBの差があることになる。メーターが合っている場合、相手に届く自分の信号はS9+17dB程度になる。実際は、メーターは少し甘いようであるが。
なんとか取っていただき、QSOを開始した。当方が5Wと話すと、OMもすかさず出力を同程度まで落とされた。最初はS9+10dB以上で入っており、私の耳でも問題無くQSOが楽しめた。しかし、時間を過ぎると共に信号が落ちてきて、こちらは少し厳しい状況になってきた。S/Nを上げるためにフィルター帯域を絞ったり工夫をあれこれ必死であった。OMの方では問題なく聞き取って頂いているようだ。OMのリグはKenwoodのフラグシップであり、何か違いを感じてしまった。いつかは、私もフラグシップと呼ばれる無線機を使いたいと思ってしまった。
7MHzでのSSBのDXは、もちろん、アンテナが重要だろうけど、リグの能力もあるのだろうと本気で思った。

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