アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

IC7000での運用

TS480HXを修理に出し、再び、最高出力45WのIC7000の運用に戻った。既に、IC7000については、冷却ファン対策を施しており、連続運用は問題なくこなすことが可能である。また、デジタルモード設定もTS480からIC7000に移したのでJT65での運用が可能となった。
最近はIC7000を144MHzFM専用機になりつつあったので、久しぶりにHFでCW,SSBなどを運用してみると、その使い勝手がTS480と異なる点がよく判ったので、独断的ではあるが以下に紹介する。
TS480よりIC7000が優れている点:
STEPモード:STEPキーを押しておくと、メインダイヤルが1kHz(SSB,CWで)ステップで周波数が可変できる。バンド内を観察するにはとても便利。
スプリット運用:SPLスイッチを押せば、スプリットとなる。長押しすれば、周波数が合わせられる。送信周波数の変更も容易。
CWモードでの可変周波数:よりゆっくり調整ができるので、ゼロインが容易。
キータッチ:軽く押せば、切り替えられるのがいい。TS480は硬すぎる。
メインダイヤル:大きくて操作性がいい。
DSPフィルタ:幅が容易に可変できる。
出力の可変が1~100%まで可能。すなわち、0.5W QRP運用が可能。
音声メモリ機能。TS480はオプションで持っていない。
温度補償水晶発振器が最初からついている。TS480はJT65のために、後から入れた。


TS480よりIC7000が劣っている点:
ローバンド3.5MHz,7MHzでの受信特性。強い信号が入っているときに、IC7000はバンド内のザワツキが気になる。TS480が断然いい。
AM送信モードの音質。ローカルに聴き比べてもらったが、TS480の方がよいようだ。
CWフィルタ特性。TS480の2つのCWフィルタは断然効きがいい。
アンテナ自動切替。HFのアンテナは2つ備えている。バンドを切り替えると、自動にアンテナも切り替わる。
放熱性能。200Wでも心配せずに運用できる。
PCとの連動。JT65運用時、マイクを取り外す必要はない。また、PCリモートコントロールができ、そのときは、操作性が高級機のようになる。
TS480のCWキー入力が2点ある点。CTESTWINとエレキーの併用が可能。
CWエレキー速度の変更が容易。


以上の点である。恐らく、高級機にはこの全てが対応できるのだろうと思うが、私の思いでは、以下のような普及機があれば、別に高級機でなくていい。
・200Wが連続出力できること
・バンドスコープが可能なこと(IC7000の機能ではもう時代遅れ)
・TS480クラスのローバンドの受信特性があること
・CW用のルーフィングフィルタが2つ備わっていること(DSPである必要はない、TS480のレベルで十分)
・CWキー入力が2つ備わっていること(これは便利)
・AMが良い音質であること(50MHz AMロールコールで最近の無線機はあまりよくないとの話題)
・CWフルブレークインのリレー音がもっと小さい(最近はセミブレークイン設定にしている)


バンドスコープの使い道であるが、多くの局がそうなのか判らないが、夜、7MHzでQRVしていると呼ばれた後、「ここに貴局が出ていたので」と言われることがある。バンドスコープ機能がある無線機を持っておられる方はこのように使われるのだなと思うことがある。私は、スプリット運用しているときに、DX局の呼び癖をつかむためにはいいと思っていたが、実際、いつも通り、自分の耳で聴いて、DX局がどこを聴いて、次はどこを聴くだろうかと推測しながら呼ぶことが多く、バンドスコープの必要性をあまり感じなくなっている。私の場合、昔のTS830で十分という頭があり、まだ、それほど、弱い局から呼ばれて困るケースが少ないからかもしれない。もっとも、呼ばれていても、気づかないだけかもしれないので、その場合はごめんなさいと言うしかない。
自分に十分なパワーがあり(kW)、CQを出したときに、ノイズレベルぎりぎりの局から呼ばれ、その局をピックアップするケースがあれば、高級機が欲しくなるかもしれないが、今は全くと言っていいが、それはない。最近はQRP運用で、逆のケースは発生しているが・・・。

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