アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

TS-480にみる混信除去

4月18日は、20時半頃にシャックに入り、いつも通り、7MHzをワッチ。この時間になると国内局は殆どフェードアウトし、聴こえない状態となる。まずは、DXScapeにリストされているDX局を聴いて、未交信局とのQSOを行う。LU5DX局がCWでCQ、QSOを済ませる。私としては、コンデションが落ち切らない内に、国内局とQSOしたいので、聴こえる国内局を探すか、自らCQを出すかのどちらかを早く選ぶ必要がある。私の住む0エリアからだと、この時間帯では、8エリアか、6エリアのどちらかがQSO対象となる。今日は8エリアのOMが強く入感してラグチューをされていたのを聴いて、7.100MHzでCQを出した。6エリア長崎のOMが呼んで頂きQSO、また、引き続いて鹿児島のOMとQSO。途中でいつもながらのコンデション急変により、尻切れ状態となった。
7.128MHzにCQが聞こえ、しかも日本語!、沖縄の宮古島からの信号はとても強く、CQを連発されていた。今年の1月にQSO、しかし状態が悪く、短時間でQSOを終えた方である。恐る恐る呼びかけ、QSO成立。貴重な公園アワードのポイントをゲットできた。
夜になると、国内コンデションはスキップ寸前で、QSBが強くなり、また、海外からのいろいろな信号でかき乱されることが多い。特に、隣接する強い東南アジア局からもQRMは結構なやまされる。
TS-480には、2つのオプションIFフィルタ装着箇所が用意されている。また、オプションとして、1.8kHz SSBナローフィルタ、500Hz CWフィルタ、270Hz CWナローフィルタが用意されている。私の場合、CWを中心に運用を考えているため、2つのCWフィルタを装着、SSBフィルタは装着していない。IFシフトは、了解度に影響するため、SSBではあまり使わない。そこで使うのは、AFフィルタである。AFフィルタは、高域、低域の両者をそれぞれに変更できる。特に、PCの専用ソフトを使えば、簡単に調整ができ、了解度を上げるのに役立っている。
CWでは、AFフィルタの帯域を変化すると、それに伴って、IFフィルタが切り替わる。CW局を探すときは、500Hzフィルタを用いて、QSO時は270Hzフィルタに切り替える(AFフィルタ帯域で300Hz)。CWでのナローの設定は、IC-7000に比べて良好で、バンド内のザワツキもなく、S/N比が向上し、とても聞きやすくなる。少しぐらいのSSB信号やノイズ、ウッドペッカー、殆ど、影響受けない。
PSK運用は、MMVARIを使い、SSBモードで運用する。このときは、CWフィルタを使えるようにでき、IFシフトを用いて自分の聞く範囲を小さくする。これにより、AGCによる弱い信号への抑制は抑えられる。高級機となると、当たり前の機能なのかもしれないが、これで殆ど、運用上支障はなくなる。逆に、NRやビートキャンセルなどの機能は、相手局のS/Nも悪化するため、殆ど使わない。
しかし、いつもながら、DXペディションで運用される方の耳は凄いと思う。混信中からのピックアップ、弱い信号を一発でデコードする能力。訓練から来たものだと思うが、本当に優れている。

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