アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

JT65での周波数安定度

TS-480を使って、JT65で運用する時、何時も気になるのは周波数安定度である。WSJTXを使って、そのウォーターフォール画面を見ていると、JT65は左側に線ができるようなイメージになる。TS-480を使ってみると、その線が時間と共に左に傾いてくるのが少し気になっていた。顕著なのは50MHzで、信号は見えていても、殆どデコードが成功しない。最近は18MHzでも結構、強く傾くことがわかった。特にCWでフルパワーで運用した直後の傾きは酷く、デコードができないケースが多いこともある。そして、一旦、背後のファンが作動し始めると、突然、周波数シフトが起こる。これはCWやSSBでの運用では全く問題ないのだが、かたやJT65では顕著に影響が出るようだ。RTTYもFSKにて聞いていると、しばらくするとデコード出来なくなる。すなわち、ノーマルのTS-480ではデジタルモードの運用には難ありというところである。
今日、TCXOなるものを購入し、TS-480に組み込んだ。TCXOとは温度補償型水晶発振器と呼ばれるもので、温度変化により周波数の変動をきたす水晶発振器に温度の逆特性回路が追加されたもので非常に安定した発振周波数を出力するものである。装着後、早速、18MHzでJT65による運用を試みた。
ウォーターフォールに表れたJT65の縦棒はピンと垂直になり、波形も以前より心なしシャープになったようである。また、デコード率もなんとなく上がったような気がする。
聞く方も改善されたようだが、恐らく送信する信号もQRHがなく相手に受けやすくなった筈である。TCXO、とても小さくて、なんでこんなに高いの?と思うがJT65には欠かせないアイテムの一つである。
皆さんもデコード率が悪いのを時計やノイズ、アンテナのせいにせず、周波数安定度も疑ってみてはどうだろうか?

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