アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

3月2日(QRA64の実力?)

帰宅後、シャックに入ったのは夜9時半を回っていた。50.276MHzに合わせて、JT65モードでCQを連呼した。ついでに、QRA64モードに切り替えて送信を試みた。はっきり言って、50MHzでこの新しいモードでのQSOは期待しない。JT65ですら、すでに時刻が遅くなり、QRVする局はわずかであろう。特にJA局はWSJT-Xのソフトウェアを使う人が少ないと聞いており、JT9ですら、あまり聞かない。でも、QRA64は新しいモードで、JT65より更にS/Nの低いものもデコード可能と聞いているから。送信時のQRA64の変調音や帯域というものを知りたかった。変調音はJT65に比べ、少しだけリズミカルな音調、判れば、JT65とはっきり見分けができると思われる。更に、50.280MHzではMSK144がよく使われると聞く。MSK144は流星散乱で使うモードであり、実際に使ってみた。10秒サイクルで送信受信を繰り返す。変調音は機関銃のような音である、バッバッバッという。これも、聞けば、すぐにわかる音である。帯域は少し広いようだ。
夜10時半となり、3.5MHzに移りSSBでCQを出そうとしたら、1エリアのOMが丁度CQを出し始めた。すかさず、声をかけたら、リターンあり。しばらくの間ラグチューを楽しんだ。11時を過ぎて、3.531MHzのJT65に移った。すると、なんと、QRA64でQSOしている方を見つけた。ウォーターフォールで見ると、JT65に比べて、少し帯域が狭く、JT65でみられる左側の縦ラインがない点の集まりである。どうやら、デコードはマルチデコードができないようだ。ウォーターフォールを見て、相手の周波数を合わせて、呼び出す必要があった。呼び出したが、相手はうまくデコード出来ないらしい。パワーが足りないかもしれない。他の周波数でCQが見えたので、そこに合わせて、出力を1W程度にあげて、呼び出したら、取ってもらえた。-15dBとのこと。JT65でこの信号なら、1Wであれば、-8~-10dBぐらいが期待値だとおもう。それよりもS/N自身が落ちてしまうとしたら、何か期待していたより思わしくないかもしれない。
7.076MHzに移り、暫く、QRA64でCQを出してみた。恐らく、誰も答えてくれないかもしれないが、こんな信号もあることをアピールしたかった。そうこうしていたら、ものすごい強い信号が入ってきた。S9+30dB以上を振っている。デコードしたら、恐らく市内局がDXを呼んでいる信号である。呼び出しを行っているとき、まさに、IF段におけるフィルタはSSBフィルタのため、AGCによるブロックが発生、他の局が全く見えなくなってしまった。ローカル局も私がQRVしていたときに、同様な目に合っているはずだから、さぞ、困ったことだろう。こればかりはお互い様で、使用周波数が一つしかない現状では、相手の送信タイミングに出来るだけ合わせて、送信する必要もあるのだろう。運用上の課題である。ルールでDXとJAでQSOするとき、7.076MHzなら偶数時刻はJA、奇数時刻はDXとでも決めておけば、いいかもしれない。ただ、珍しいところが偶数時刻に出ている場合は、混乱が生じることだろうが。

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