アマチュア無線家JH0ILLのつぶやき

ある日、突然、アマチュア無線を再び、やってみようと思い付き、十数年ぶりに再開した無線局のつぶやき。

アンテナ高さ、出力の比較

天気予報で冬型の天気になり、雪と風が強まる予想があり、今朝、クランクダウンをした。クランクダウンといっても、実に5mの縮尺にしかならない。下げているときのNB42Xの地上高は13mであり、このときの信号強度を測ったことはなかった。先日、MMANAでのシミュレーションの結果、フルサイズのNB42Xがあったとしたら、以下のような数値になると算出した。


地上高 フロントゲイン   F/B比   仰角
30m   10.29dBi       8.50dB   18.7度
25m   10.35dBi       7.78dB   22.1度
20m   9.53dBi       11.13dB   26.8度
18m   9.06dBi       12.03dB   28.7度
15m   8.40dBi       10.54dB   33.3度
12m   7.81dBi       8.00dB    38.7度
10m   7.48dBi        5.96dB   43.3度
ということになる。利得で12mと18mでは約1.7dB程度の違い、仰角は約10度の違いがある。
RBNを用いて、実際の信号の差を較べてみた。
60度(北米)に向けて、高さ13m、18mでCWにてCQを出した。出力は50W。
幸い?だれからも応答がないので、そのまま、測定ができた。

CQは、13m:7.014MHz ⇒7.020MHz⇒7.031MHz, 5分後(クランクアップ、疲れた!)、18m:7.015MHz⇒7.021MHz⇒7.032MHzと変更した。CQは1回のみ、呼ばれた場合はそこで打ち止めとした。
上図がW7HRの受信信号である。最初の2点は13m、後の3点は18mである。高さの差は、3~5dB程度、利得と打ち上げ角の差と思われるが、CQが1回だけなので、QSBの差も想定される。なお、RBNでのレポート返答は、13mでN7TR,W7HR,K2POがあり、いずれも18mの方が大きかった。しかし、その差は思ったほどなく、1dBから最大で5dB程度であった。ただし、18mではKO7SS,KU7Tからのレポートがあり、13mではなかった。両者は、18mでそれぞれ7dB,10dBと小さく、13mでは計測レベルを下回った可能性がある。
また、200Wと50Wの比較を行った。200WでCQを出したところ、KU7Tで15dBという値をいただいた。50Wにしたところ、9dBであり、まさしく、出力の差6dBの差で返された。他の受信データについても概ね同様であり、地上高の差よりも出力差どおりの違いが得られた。
なお、Zeppアンテナでも、確かめてみたが50WでのW方面からのレポートは無かった。


これらを振り返ると、地上高の差はあるが、5mの差ではそれほど大きくないようだが、聞こえるかどうかというレベルだと差があるようだ。出力の差はそのまま出力の差となるようだ。

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